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美容師のお悩みランキングはこれだ【なんだかんだで大変なこと多いよね】
先日、美容専門学校に通っている読者さんからこういった相談が来ました。
美容師をしていてどんな失敗や悩みがありますか??私の周りの美容師にも色々話を聞く機会があるのですが、『美容業界って楽しい所だよ。』とか体裁のいい話しか聞けないので、リアルな悩みについて教えてくれませんか?
ネット上にも色々とたくさんの情報が落ちていて、美容師の一般的なイメージとしては『休みが少ない。』とか、『給料が少ない。』というのがあります
もっと美容師のリアルな声が聞いてみたいという事ですね。
ネガティブな話をするのは苦手ではないので、私の経験をふまえて全力で回答していきたいと思います。
私の独断と偏見で“美容師の悩みランキング”を作ってみました。(異論は認めません。)
【1位】 スタッフ間の人間関係が悪い
美容室は“クセが強い人間”の集合体です。
なのでそもそも“わきあいあいと仲良く働く”こと自体が奇跡のようなもので…。
とはいえ、全員が我を出していると美容院の中が全然まとまりません。
誰かが相手に合わせてガマンするしかないのです。
誰がガマンするのか?
もちろん、立場が低い人間です。
悪いことを指導してもらう分にはありがたく受け入れて反省すべきではありますが、中には立場を利用して、その時の気分で部下や後輩に横柄な態度をとるクズスタッフも少なからず存在します。
入社して1年目などは右も左も分からない状態で先輩に見放されたら、職場に残ることはできません。
早くお客さんに入客出来るように、ヘアケアの知識やシャンプー技術などを教えてもらわないといけないもんね。
私の後輩も先輩の“イビリ”によるストレスが原因で、部分的に薄毛や10円ハゲができていました。
言うまでもなくその後輩は、退職代行エージェントを使った後に転職しました。
“美容師アシスタントの離職率が高い”と言われていますが、それって“仕事のきつさ”だけではないと思うんですよね。
昔から続く縦社会が、令和の時代にも続いているのです。
(→ 美容師の問題点は断然この3つ【解決策を知って貧困を回避せよ】)
【2位】 理不尽な扱いを受けることが少なくない
これはスタッフとお客様両方からです。
肉体労働である美容師は職業柄、“体育会系”のノリを持つサロンも多いです。
『“腰痛”や“手荒れ”は甘えだ!!』、『私の時代はこうだった!!今の時代の子はやる気がない!!』なんてことを日常で言われたらメンタルもダメージ受けますよね…。
確かに美容室って“陽キャ”や“パリピ”の集団みたいなイメージあるよね。
特にそういった職場で働いていると、上司や先輩からパワハラまがいな指導を受けることもあるとか。
他にはお客様から叱責を受ける事も。
もちろん自分の接客のいたらなさで怒られる分には反省しなければなりませんが、最近ではそうでもないパターンも結構あります。
ヘアスタイルを気に入って帰ってくださったはずなのに、後日口コミで“罵詈雑言”、“誹謗中傷”のミラクルコンボ。
現代ではクレーマーという言葉を色々なところで聞く機会が増えた気がします。
(→ 美容師が失敗して落ち込むクレーム9選!【美容室を出入り禁止になるクレーマーも!?】)
悪質なクレーマーに関しては、対策対処法をマニュアル化しているサロンも存在します。
【3位】 仕事がキツイ
これはもはや、《いわずもがな》です。
朝から晩まで立ちっぱなしの業種で、お湯や薬剤をさわるので手は荒れに荒れ…。
常にお客様への気遣いを欠かせないので、帰宅後には身も心もボロボロ…。
これで、先ほど話した『ほかのスタッフと気が合わない』状態になったら、もう地獄です。
こんなんどんな人でも辞めちゃいますよね。
その他にも“給料が安い”とか“経営者との価値観の不一致”、“いっこうに労働環境が改善しない”、“常にお金に困っている”など美容師の悩みは挙げればキリがないほどです。
(→ 美容師の給料と労働基準法について厳しい現状を暴露【閲覧注意】)
病む前に美容師やめとけ【『辛い、辞めたい。』はギブアップのサイン】
✓ 人間関係の悪化
✓ 健康上の理由
これらは、美容師が職場を退職する際にありがちな理由です。
どれも深刻な問題ですが、私が特に気を付けた方が良いと考えているのが、健康上の問題を起こしているパターン。
私も10年前、健康上の問題で退職しました。
私が患ったのは“パニック障害”です。
肉体は体を休めたり、クスリを使えば比較的早く回復しますが、心はそうもいきません。
一度病んでしまえば職種や職場を変えても、長期間尾を引きます。
そして“心の傷”は切り傷のように他人の目に見えるわけではないので気づいてもらいにくいです。
『気が付けば、病状は悪化し身動きが取れなくなっていた…』という事もあるので、『このまま美容師続けたらヤバいかも…。』と思ったら職を変えてしまうのもいいでしょう。
しっかり病を治し、元気になってから仕事を再開すればいいのです。
※私は退社してから1年間ゆっくり過ごし、その後に自分のサロンを開設しました。
美容師が向いている人は“サロンワークは楽しい”と思える人
● 人と会話するのが得意
● 流行を追いかけるのが好き
● 自分の世界観を持っている
など“美容師に向いている人の特徴”を細かく言えばたくさんあるのですが、それ以前にもっと本質的なポイントをお話をすると…、“仕事への愛情”です。
どんな仕事でもそうですが、仕事に愛情を持てないとプロとして長く活躍することはできません。
続ける事が出来たとしても“何かにガマンする人生”になると、不幸な日々を過ごすことになります。
環境がどんなに辛くても仕事に愛着を感じ、心から『楽しい』と感じることができるかが大切です。
より詳しく掘り下げた内容を別記事に書いたので気になる方は以下よりご覧ください。
美容師アシスタントが知らないと損をすること
美容師の8割は、入社後3年以内に退職すると言われています。
20年間美容業界にいた私の感想ですが、美容師の一番大変な時期も最初の3年間だと思っています。
どんな嫌な先輩がいても、3年後には後輩ができて新しく自分の居場所ができる可能性も高いし、入社して3年後にはスタイリストへの道も開け始めているでしょう。
仕事が辛いのは、本当に痛いほど分かります。
でもまずは最低でも3年間は業界で頑張ってみることをおすすめします。
(→ 【本音】美容師やれ!!給料少ない?関係ねぇ!!理由を教える)
だってこんないい仕事をあきらめてしまうのってめちゃくちゃもったいないですよ。
お客様に喜んでもらえてやりがいを感じるし、やり方次第では企業に勤めるサラリ―マンよりも圧倒的に稼ぐこともできます。
そして美容師の仕事の良いところは、“一生涯使えるスキル”が身につくという事。
そのスキルがあれば“生涯にわたり食うに困ることは無くなる”でしょう。
『もうどうも我慢できない!!辞める!!』と考えている人に一つアドバイスができるとしたら、“もっと長い目で人生を計画立てて夢にチャレンジする事”です。
求人誌で新しい職場を探してjob changeしても、それは一時的な解決にすぎません。
1日や2日では今の現状を変えていくことはできません。
しかし、半年、1年もすれば職場の状況は変わります。
1か月後の給料を劇的には増やせませんが、3年後の給料はもしかしたら数倍になっているかもしれません。
そのために毎日辛い出来事もうれしかった出来事も積み重ねていく必要があるのです。
今回は以上で終わります。
つたない文章に最後までお付き合いいただきありがとうございました。