美容師の給料日についての考察まとめ

 

美容師の給料日ってどうやって決められてるの?

 
美容師の給料日ってどうやって決められてるの?

 

疑問美容師女

美容室から給与を支給される日って店舗ごとに違ったりするよね?あれってなぜ?

 
結論を言うと、ほとんどの場合“経営者側の都合”です。

 
経営する上で一番大きな経費が“人件費”です。

 
サロンオーナーの心情からすると、常にいくらかのお金を手元に置いておきたいと考えています。

 
なので、

 

✓ その他雑費の支払い日と被らないように気を付ける
✓ 売掛金(クレジットカード)が入金される日を計算している

 
などといった工夫をしているのです。

 

女美容師笑顔

だからサロンによって給料日が違ったりするのね。

 
サロンによって給料日が違ったりする

 
“美容師の給料”と一口に言っても、

 

正社員スタッフか?派遣社員か?アルバイトか?パートか?研修期間か?
スタイリストか?アシスタントか?
店長などの役職についているか?
業務委託のような働き方なのか?

 
など勤務体系によっても給料日が違います。

 

女美容師笑顔

月給、時給、歩合給など美容師には給与体系も色々あるもんね。

 
そうですね。

 
資格と経験、技術が必要ですが、美容師は昔から高い人気を集めている職種です。

 
とはいえ、平均離職率も相変わらず高いです。

 
仕事して給料もらって生活してみて、『こんなはずじゃなかった。』となっているパターンかと思います。

 
なので求人誌に記載されている条件はよく確認しておく必要がありますね。

 

女美容師笑顔

とくに時間給の場合は気を付けないと、最低賃金は都道府県ごとに違うから要注意ね。

困った美容師男

美容師の給料日はサロンによりまちまち。何の理由で給料日って決めてるの?就活を考えている人が把握しておいたほうがいいことを教えて下さい。

 
こういった疑問に対し、一般的に公開されているデータを元にお答えします。

 

給料日はサロンによって様々!個々が自由に給料日を決めている

 
美容師の給料日って、実はサロンごとに違うって知っていましたか?

 
法律では、締め日から支払日(給料日)までに10日以上を空けることを決められているのですが、無視して給料日を設定しているサロンが多いです。

 
要は“個々の美容院が自由に給料日を決めている”ってことなんです。

 

疑問美容師男

じゃあ、どうやって給料日を雇用主が決めているの?

 
こんな相談について経営者目線から詳しい解説をお届けします。

 
今後独立開業する予定がある方も必見です。

 
経営者の経験がない人はしっくりこない話かもしれませんが、美容師理容師の資格を持っている人は、後々に役立つ知識になっているので頭の片隅に置いておきましょう。

 
(→ 美容師の給料を計算をせよ!!まだ奴隷を続けますか?)

 

美容師の給料日の8割以上が月末【美容師給料明細を要チェック】

 
美容師の給料日の8割以上が月末【美容師給料明細を要チェック】

 
“美容師”という職種の給料日は8割以上が月末に設定されています

 
色々な事情があるのですが、おそらく月給制を取り入れている美容室がほとんど(最近では年俸制の給与体系のサロンも増えてきている)だからでしょう。

 
最近の美容室は、クレジットカードに対応しているお店がほとんどですが、クレジット会社からの入金日も給料日の制定に深く関係しています。

 
サロンオーナーとしては、手元にはできるだけお金を残しておきたいものです。
なのでクレジット会社からの入金後の方が、メンタル的にも安心して給料を支払いやすいんですね。

 
(→ 美容師が貧乏なのは真実か?極貧時代をサロン経営者が語る)

 

給料日はこう決定される【年収が高い表参道美容師も同じ】

 
給料日はこう決定される【年収が高い表参道美容師も同じ】

 

① 従業員の給料計算をするのにどれほどの時間が必要か??
② 手元に一番お金があるタイミングはいつか??

 
経営者は上記の2つのことを考え、給料日を決めています。

 
(→ 管理美容師は給料高くもらえる?答えは否!裏話を公開!)

 
では、分かりやすく順番に深掘りしていきます。

 

従業員の給料計算をするのにどれほどの時間が必要か??

 
①については、“給料の締め日から給料日までどれほどの時間を置くか”という事ですが、要は給料を計算するのにどれほど時間がかかるかという事です。

 
これは経営者自身が従業員の計算をするという事であれば、なおさら大事です。

 
理由は、“経営者は仕事が多くて忙しい”から。

 

困った美容師男

忙しいからこそ余裕をもって給料計算できる時間を作りたいんだね。

 
あなたも“ごめん、まだ給料計算できてないんだ…。”としょっちゅう給料日が遅れるような経営者の元では働きたくないですよね…。

 
(→ 美容師が辞める際の退職理由【衝撃ランキング5】)

 
給料日が不安定だと、生活が安定しません。

 

疑問美容師女

いやいや、月給計算なんてすぐにできるでしょ?

 
そう思われるかもしれません…。

 
確かに勤務している従業員全員の賃金が固定給であれば簡単な話なんです。

 
だけどスタイリストは歩合給で支払いしているサロンが多いので、そういったサロンは従業員一人一人の稼働時間や売上金額などを算出する必要があります。

 
言うまでもなく大勢のスタッフの給料を計算するとなると、“給料計算”って大変な労力なんですよね。

 
そして給料計算が終わったら、給料日までに銀行に振り込みに行かなくてはなりません。
給料の締め日から給料日までの間に、“給料計算と振り込み”をしなければならないわけです。

 
経営者自身もサロンワークの業務をしていたりすると大変ですよね。

 
だから締め日から給料日までの時間猶予は長く設定しています。

 

手元に一番お金があるタイミングはいつか??

 
②については、読んで字のごとくですが…給料計算が終わったら、今度は従業員に給料を支払う必要があります。

 
その際には手元にお金がないといけません

 
経営者心理では、“給料日にはできるだけ手元にお金を置いておきたい”という心情がありますから、
“この給料日のタイミングだと、通帳にお金もしっかり入っているから支払いしても安心だな。”
となるのです。

 
あと美容室の客単価は高額であることから、クレジットカードを使用されるお客様が他業種よりも多いのが特徴です。

 
だからクレジット会社からの売上入金日の直後はお金が手元にある状態であると思います。

 
この理由をふまえて、給料日を決めているサロンも多いです。

 
表参道の美容室で経営している友人に確認したところ、同様に給料日を決めていると言っていたので、おそらく日本全国のサロンがそうやって給料日を決めているのではと思います。

 
(→ 表参道(原宿)美容室で働く美容師は年収360万!『安い!?高い!?』思わぬ落とし穴…)

 

美容師の給料日で知らないと損をすること【店長になって年収が上がった時に気づいた…】

 
美容師の給料日で知らないと損をすること【店長になって年収が上がった時に気づいた…】

 

 
① 従業員の給料計算をするのにどれほどの時間が必要であるか??

 
締め日から給料日までは、平均1~2週間ほど余裕を設けている経営者が多いです。

 
② 手元に一番お金があるタイミングはいつか??

 
給料日が色々な支払い(地代家賃、水道光熱費)などとできるだけ重ならないよう、そしてクレジットカードが使えるサロン
は売り上げ入金日の後に手元に現金が残りやすいので、そのあたりを考慮することでキャッシュフローにゆとりが生まれます。

 
参考までに私のまわりのサロン経営者たちは、

 

【月末で締めて翌月の15日払い】
【あるいは10日で締めて当月の5日払い】

 
のどちらかのパターンで美容師の給料日を決めていることが多いようです。

 
言うまでもなく毎月決まった日にちが給料日でないとスタッフの生活が安定しません

 
職場を探すときに“年収”に関しては計算されている美容師、理容師が多いですが、意外と見落としてしまいがちなのが美容師の給料日です。

 
求人誌には必要最低限なことばかり書かれていて、給料日などといった情報はほとんど掲載されていません。

 
(→ 美容師が辛い?得がないと思ったら逃げてヨシ!!)

 
口コミや表面上の情報ばかりに気を取られがちです。

 
特に若い年齢の美容師さんにこういった傾向が見受けられます。

 
転職する際に電話で面接をお願いできたら、締め日や給料日まで細かくチェックしておきましょう

 

給料日前は常に金欠で苦しかった日々【美容師の安い手取りに泣ける】

 
給料日前は常に金欠で苦しかった日々【美容師の安い手取りに泣ける】

 
私が雇われ美容師だったときは、『末締めの翌月5日払い』でした。

 
カード利用料金などの引き落としやシザーなどのローンの引き落としは27日にまとめていたので、月末は常に金欠で苦しかったです。

 
仲のいい友達は25日が給料日ということもあり月末に遊びに誘われる事が多かったですが、金銭的に余裕がなく断ることもしばしば…。

 

困った美容師男

専門学校卒業直後のアシスタントの年代は、レッスンに時間を費やす必要があるから時間的な余裕もないよね。

 
(→ 美容師が給料を査定をしたら驚きの結果が【衝撃の結末】)

 
計画的なお金の管理もしつつ、美容師ライフを楽しみましょう♪

 
そしてお金の管理も大事ですが、同時に“効率よくお金を稼ぐ働き方”も考えねばなりません。

 

困った美容師女

せっかく試験に合格して免許を取得してもさ…。毎日が残業で労働時間が長いのに、最低賃金以下の給料しかもらえない。
賞与(ボーナス)や手当もない。休みもない…。
こんな生活を続けても疲弊するだけよね。

 
そうですね。

 
かといって美容室側もスタッフの月収を1000円増やすほどの体力もない…。

 
だから、副業を認めている美容室や企業も少しづつ増えてきています。

 
株式会社規模でなくとも、スタッフの働き方と真剣に向き合う美容室が増えてきているのです。

 
私も経営者の立場であり、ダブルワークに関しては複雑な思いがありますが、やはり“大切な従業員”には幸せになってほしい。

 
だから、“本業をおろそかにしない。”という条件で、副業をすることを認めています。

 
様々なダブルワーク(副業)についての詳細を以下の記事にまとめたので、興味がある方はどうぞ。

 
(→ 副業のない美容師人生はきっとつまらない【推奨ダブルワーク11選:2022年版】)

 
もちろん選択肢は上記の記事の内容だけではなく、面貸しで店舗を借りて業務委託をしたりフリーランスとして働いたり、訪問美容師(福祉美容師)を行ったりすることでも収入を増やすことができるのでおすすめです。

 
美容師は資格が必要な職業であり、身につけた技術はあなた自身を助ける大きな武器となります。

 
勤続年数(キャリア)を重ねて様々な施術ができるようになっても、指名数が増えなければ、月額の給料は増えないといった厳しさがありますが、身に着けた知識やスキルを横展開していけばトップランクの年収にも手が届くようになります。

 
あなたなりのベストな働き方について、考えてみてください。