
田舎の美容室は儲かるってホント?独立を考えているんだけど、儲かるなら田舎での美容室経営を検討したいな。>田舎で美容室経営するリスクはどういったことがあるんだろう?いろいろな意見を聞かせて下さい。
こういった疑問にお答えします。
✔本記事のテーマ
✔記事の信頼性
私は1人美容室を経営しており、現在月給100万円をコンスタントに稼いでいます。
しかしこの20年間、何度も挫折し失敗を繰り返し、つい最近まで“儲かる美容室経営”とは無縁の人生を歩んできました。
これまでに経験した失敗や、遠回りした実体験、成功体験を活かしたアドバイスをします。
現在私は大阪に住んでいますが、もともと宮崎県の海と山に囲まれた“ド田舎”で育った九州男児です。
なので、この記事の中に出てくる“田舎”と“都会”いうものに対しての考え方は、とてもフラットなものであると思います。
✔あなたへ前置きメッセージ
本記事は、『将来独立を考えているんだけど、田舎での美容室経営は儲かるのか?メリットとデメリットのホントのところを教えてほしい。』という方に向けて書いています。
この記事を読むことで…田舎で美容室経営すると儲かる…という噂の真偽を知ることができます。
美容室経営をしてお金持ちになれ!と言われたら、あなたは田舎と都会どちらを選んで美容室経営しますか?
そして選んだ理由は何ですか?
都会の美容室のほうが儲かるイメージがありますし、実際の美容室の件数も田舎より都会のほうが多いですよね。
しかし、つぶれていく美容室の件数が多いのも田舎ではなく都会の美容室なんです。
今回の記事でその辺を深く掘り下げていきますので、田舎と都会どこで美容室を開業させるか悩んでいる人はぜひ参考にして下さい。
田舎の美容室は儲かるという事実に行き着いた
田舎の美容室は儲かるという話を聞いたことがありますか??
この意見って20年以上前から聞くんですが、未だに真偽に決着がついていないんですよね。
(→ 美容師の給料は高いか地域、会社、企業の観点から検証した【超有益】)
人によっては『そうそう。やはり美容室を出すなら経費を抑えれる田舎でしょ。儲かるに決まってる。』という人もいるし、『人が多い都会で美容室を経営しないとやっていけないよ。』という人もいる。
どちらの意見も理解できるのですが、果たして田舎の美容室は儲かるのでしょうか??
結論から申しますと、“田舎の美容室は儲かる”んです。
ただし、さまざまな条件がかみ合えば…。
と先に申し上げておきます。

じゃあ、みんな田舎で美容室をやればいいんじゃない?なんで都会のほうが美容室の件数が多いの?
はい、もちろんそういった疑問点が浮かぶと思います。
田舎で美容室経営するのと、都会で美容室経営をする…。
どちらにも良い面と悪い面があるのです。
田舎に美容室を出すことのメリットとデメリットを出していきながら、調査していきましょう。
田舎に美容室を出店するメリット
まずは都会に比べると、田舎は地代家賃が安いですよね。
コレって経営者の方ならよく理解されていると思うんですが、固定費が安いという事は経営していくうえで超有利なんです。
固定費が重くのしかかって、廃業に追い込まれる美容室が多いですからね。
そうそう、固定費ついでに話をしちゃいますと人件費も都会に比べると安いですよね。
田舎に美容室を出店するデメリット
田舎町の限られた人口を、たくさんの美容室で取り合う構図になるので、集客のための苦労が絶えません。
毎月の広告宣伝費が重くのしかかります。
ホットペッパーやチラシなんかがそうですよね。
まとめます。
田舎の美容室で儲かるモデルを作りたいなら、客単価をいかにして高くしていくかが成功するか失敗するかのキーポイントになります。
田舎で人気のある美容室をよくよく観察してみると、共通して客単価が高いです。
言い方を変えれば高単価を取りながら美容室経営出来たら、田舎の美容室でも儲かる可能性が非常に高くなることになります。

都会の人に比べると田舎の人は給料も少ないし。カットの料金も都会のカット料金より安くしとかないとだめでしょ?
言ってることを理解はできますが、これ危険な思考なんです。
確かに相対的に見て、都会の人に比べたら田舎の人は所得が低いかもしれません。
でもそんな人ばかりでもないと思いますし、『髪にお金をかけたい。』と考えている人も日本全国に一定数いらっしゃいます。
地域関係なく、儲かる美容室を作ろうと考えたら、高単価なお客様を集めなければなりません。
人が少ない田舎で、低単価層をターゲットにした美容室が一点に集まるから客の取り合いが発生します。
ターゲット層を変えて、美容室同士の競争を避けなければなりません。
もちろん高単価の美容室を作るのであれば技術力や接客の質もそれに見合う必要がありますが、新規でもお客様が気に入ってくれればリピートしてくれる可能性は高く1店舗でも十分な利益を生み出すことが出来ます。
それに、低単価層のお客様にはこういった傾向もあります。
他の美容室が安売りをすれば簡単に浮気をしてしまうわけですから、美容室としてはずっと集客にお金をかけ続けながら安売りもしなくてはいけないという悪循環に陥ってしまうのです。
(→ 美容師の給料が安い原因は経営方針。問題の解決策はコレ【重要】)
美容室を開業するのにおすすめの田舎
これって日本全国の地方別年収をまとめた図なんですが、関東甲信越の美容師の給料が比較的高めになっているんですよね。
という事は、売り上げがちゃんと立っているという事だと推測されるわけです。
都道府県別で言うと一番年収が高いのは神奈川県。
一番低いのは和歌山県という事です。
これが独立開業する場所を選ぶ際の指標になるかは分かりませんが、あくまで参考程度に見て頂けたらと思います。
もっと詳細が知りたい方は、以下の記事よりどうぞ。
(→ 美容師の給料は高いか地域、会社、企業の観点から検証した【超有益】)
田舎に出したのにすぐに儲からない美容室の例
売り上げというものは、客単価×客数で決まります。
客単価を下げたら客数を増やしていかないといけませんし、客数を減らしたら客単価を上げないといけない。
こんなシーソーのようなバランスで売り上げの仕組みは成り立っています。
『お客さんに来てもらうために、どんどん割引券を配っていこう』と考えるサロンオーナーが多いですが、これは人が少ない田舎で一番やってはいけないことです。
というかビジネス全般的に安売りというものは、軽々しくやっちゃいけないんです。
理由を話します。
美容室が“低料金で動くお客様”でいっぱいになったとして下さい。
あなたの美容室の売上げを上げたくて、メニュー単価を上げたとします。
そうすると、どんどんお客様が失客する確率がアップするのです。
田舎で経営するのであればなおさら、客質にこだわらなければなりません。

多くの金額を落としてくれる上顧客を一人でも多く集めることが、美容室の売上を高めるための常套策になるのね。
『安いからこの美容室に来ている』というお客様を集めるのではなく、技術やメニューが気に入っているとか、スタッフの人柄が気に入っているという人を美容室に集めていけば都会よりも田舎の美容室の方が儲かる可能性が高いのです。
都会でも田舎でも、儲かる美容室経営をしていこうと考えたら、独自性をしっかり打ち立ててお客様にアピールしていくことです。
ここでいう独自性とは、“あなたのサロンにしかない強み”を指します。
この“あなたのサロンにしかない強み”を作ることができれば客単価が上がり、ぶっちゃけ人があまり住んでいないようなド田舎でも儲かると思うんですよね。
だって、これだけネットワークが充実した社会だからおもしろい美容室には遠方からでも人が集まりますから♪
もしあなたが田舎で儲かる美容室を経営したいと考えておられるのであれば、早いうちに強みについて普段から考えておきましょう。
以下の記事もよく一緒に読まれています。
(→ 美容師夫婦での独立開業が最強な理由【迷えるカップル必見】)
今回の記事は以上で終わります。
つたない文章に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。