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美容師が辞める際の退職理由【衝撃ランキング5】
美容師として仕事をするには、まず専門学校を卒業した後に、国家試験を受け、免許を取得する必要があります。
他の資格業にも言える事ですが、美容師は働き始めるまでのハードルがまあまあ高いわけです。
それでも就職してから3年間の間の離職率は80%という悲しい調査結果もあります。
2018年、2019年、2020年、2021年とずっと高い離職率をキープしているんです。
私も退社する同僚を多く見てきました…。
退社し他の職種に転職する美容師はどういった理由で辞めているのでしょうか?
(→ 美容師の給料問題は低賃金だけじゃない!!【悪魔の事例】)
さまざまサイトに書かれている口コミ意見などから、あらゆるケースの退社理由を洗い出し、解説していきたいと思います。
第一位『給料が少ない』
美容師の平均年収は234万円です。
月給で言うと約20万円という事になります。
(→ 20代の美容師の給料はいくら??平均年収は234万円【悲報と希望】)
日本の平均年収が436万円(令和元年)であることを考えたら、美容師の収入の低さがよく分かるね。
まぁ、“給料が安い”と言うのが美容師の代名詞であり特徴でもありますからね…。
仕事着はもちろん、自分の道具を購入したり、外部講習費用なども自腹になるので、毎月のやりくりで苦労している人がほとんどという現状です。
こんな状態だからこそ、もちろん貯金などできる余裕もなく、将来に不安を感じる美容師は辞めていく…。
(→ 美容師の貯金平均額は3万ほど。貧困だった美容師の貯蓄術を公開)
現在の美容業界はこういった構造になっています。
第二位『他の職業に興味が出てきた』
美容師には3年~5年ほどの下積み時代というものがあります。
その下積み時代に、早朝レッスン、営業後に技術レッスンをやることでシャンプー、カット、カラーなどといったスキルを身に着けます。
下積み期間中の仕事内容は、“”掃除洗濯、“お客様への気配り”、“先輩スタイリストのサポート”がメインです。
自分が想像していたイメージにギャップが生まれ、『こんなはずじゃなかった…。』と考えるようになり、“苦労する毎日”に疑問を持つようになります。
休みなく練習しなきゃだし、お客さんを接客するのにも消耗するし。思ってたよりも大変なんだよね…。
それが原因で他の業種に興味を持ち、離職する人が多いようです。
(→ 美容師と整備士を給料など様々な角度で比較したら…【閲覧注意】)
第三位『独立開業』
一人前のスタイリストとして経験を積み、長年勤めていると、支持してくれる指名客がドンドン増えます。
そうなると“自分のサロンを持ちたい。”と考え始めるのが美容師の常。
独立開業はとてもポジティブでめでたいことではありますが、同じエリアに出店したり、お客様の引き抜きでもめたりと、業界での円満退社はなかなか難しいようです。
“昨日の友は今日の敵”か…。なんだか悲しいね。
(→ 美容師に退職金はあるのか?美容室を調査して分かった事実【全俺が泣いた!!】)
第四位『人間関係の悪化』
美容業界は昔から現在に至るまで、根強い縦社会の“師弟制度”が残っています。
確かに、何も知らない状態から面倒を見てくれるのは教育担当の先輩だもんね。
そんな先輩とあなたとの相性が最悪だった場合どうなりますか?
一日中、朝早くから夜遅くまで気の合わない先輩と同じ空間にいたら、精神的にも参ってしまうはずです。
実際私の周りでも、それが理由で退職したスタッフがたくさんいました。
第五位『結婚出産育児』
特に女性美容師に限ったことではありますが…。
“出産育児で忙しくて働けない”
といったことで退職することも少なくありません。
この件に関しては、仕方がないなと思う一方…。
残念なのは、復職出来たとしても指名客が激減し売り上げが以前の通りに戻らないこと。
女性美容師は積み上げたキャリアがムダになってしまう場合があるのね。
給与制度や働き方を会社ごとに改善していかなければ、女性美容師はドンドン減少していくかもしれません。
(→ 美容師の給料で結婚できる??【仕事虫に幸せな日常はあるのか?】)
“美容師辞めてよかった”と考える人の声
美容師を退職した人たちの声をネット上から拾い集めてきました。
一部を抜粋して紹介していきます。
✓ 朝起きたときに『出勤したくねぇ。』と嘆きながら目覚めなくてもよい
✓ 宗教じみた朝礼に参加しなくともよい
✓ 仕事中に大事な私服が汚れる事がなくなった
✓ 『売上を上げんか!』とどやされなくなった
✓ せっかくの休日に外部講習(自己負担)に強制参加させられずにすむ
✓ スタッフの歓送迎会で、無理やり漫才をせずにすむ
✓ スタイルコンテストやヘアショーに無理やり参加させられずにすむ
✓ 一ヶ月に何度も意味の無い会議に出席しなくてもよくなった
✓ いやな先輩や同僚との人間関係を大切にする必要が無くなった
✓ 言うことを聞かない後輩の面倒をみなくてもよい
✓ 上司のパワハラに疲弊しなくてもよい
✓ 荒れた手が綺麗に戻った
✓ 規則正しい食生活に戻った
✓ ちゃんと休日を取れる
✓ 有休をとるたびに『何で休むの?』と言われずにすむ
✓ 毎月数字を挙げるためのアイデアを要求されずにすむ
✓ “おこずかいのような少ない給料”から卒業できた
✓ 趣味に使える時間ができた
同じ美容師として“分かるわぁ~。”というのがいくつもあるのが笑えちゃいました。
なんかコレ見てたら、精神的に参っちゃいそうだよ…。
美容師を辞めるともったいないと思う理由
私は独立開業して10年ほどになるのですが…。
ぶっちゃけ美容師を辞めなくてよかったと心から思っています。
“さんざんネガティブな情報を見せておいてなんだよっ!!”と言われそうですが…。
先ほどの、“一度美容室を辞めた人の声”を見ていただくと分かるかと思いますが、“他人が作ったルールや風土”に疲弊しているだけの話なんですよね。
だから、あなたが作ったルールや環境の中で好きなように働けば、ストレスフリーで仕事を楽しむことができるわけです。
(→ 【本音】美容師やれ!!給料少ない?関係ねぇ!!理由を教える)
でもさ、自分の作ったルールの中で働くってどういうこと?難しそうだけど?
● 独立開業
などといった働き方を始めると、誰にしばられることもなくノンストレスで働くことができます。
おまけに雇われていたころよりも、給料は格段に上がりますしね♪
ある程度技術を身につけたら、雇われ美容師を辞める選択肢もありね。
アシスタント美容師が急に辞める理由
じつはスタイストよりもアシスタントのほうが退職率が高いんです。
理由は、さきにもお伝えしましたが…
● 労働環境が悪すぎる
に加え、“学生気分”で社会に出て、“手痛い洗礼”を受け、理想とのギャップに心が折れてしまうことが上げられるでしょう。
しかし、辛い毎日はアシスタント時代に終わると私は考えています。
その証拠に、スタイリストになってからの離職率はそんなに高くないのです。
なんとかアシスタント時代を乗り越えれば、状況はよくなっていきそうね♪
スタッフがすぐ辞める美容室の経営者はこんなことに取り組み始めている
今度は、経営者の目線で考えていきたいと思います。
やはりスタッフを一人前に育てるまでには、お金、時間、労力がかかります。
そしてそれだけ大切に育てたスタッフが、お客様を連れてフワッと退職してしまうのは、とても痛く辛いものがあります。
だからスタッフが長く、楽しく働き続けることができるような職場環境を作っていかなければなりません。
なるほど。経営者さんはどんなことを工夫されているんだろう?
サロンオーナーたちの取り組みの一部をご紹介させていただきます。
● 現場の責任者(店長、チーフ)とはもちろん、従業員一人ひとりとコミュニケーションを取っていく
● 小さな子供がいる社員には、週末に休暇を作ってあげる
● 上司や先輩に悩みや相談をしやすい風土つくり
● 英会話や手話、ハンドメイドなどのカルチャー教室を開き、リフレッシュさせる
経営者もスタッフのために工夫をしてくれているんだね。
今回は美容師が職場を辞める理由を振り下げていきました。
将来のことを考えて他の店舗へ再就職したり、まったく違う職業に就くことも悪いことではありません。
忘れてはいけないことは、あなたの夢のために、あなたらしく働くこと。
そのために必要な職場を選ぶことです。
なかなか自分でサロンを探すのが困難であれば、求人エージェントを利用するのもオススメです。
今回は以上で終わります。
つたない文章に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
どんとこい!!