
管理美容師の給料はどれくらい貰えるの??資格を取るのは簡単なの??費用はどれくらいかかるの??というかそもそも必要あるの?
こういった疑問にお答えします。
✔本記事のテーマ
✔記事の信頼性
私は1人美容室を経営しており、現在まとまった月給をコンスタントに稼いでいます。
しかし、美容師になってからの20年間、何度も挫折し失敗を繰り返し、たくさんの遠回りをしてきました。
これまでに経験した失敗や、遠回りした実体験を生かしたアドバイスをします。
✔あなたへ前置きメッセージ
本記事は、『管理美容師(管理理容師も同じ)の資格について詳細を教えてほしい。』という方に向けて書いています。
この記事を読むことで…これから管理美容師の資格を取ろうと考えている人が必要な知識を知ることができます。
私も管理美容師の資格を持っているのですが、そんな私が資格について思っていることや学んだことをお伝えします。
管理美容師の資格の将来性についても話していますので、悩んでいる方はぜひ参考にして下さい。
管理美容師は給料高い?年収700万でも資格ない技術者いるけど…
管理美容師は給料が多いという事はありません。
管理美容師の資格を取っても一般の美容師の平均年収と同程度と考えて下さい。
例えば…他職業の現場仕事であれば、新しい資格を取れば給料が上がる場面がたくさんありますよね。
しかしこの管理美容師の資格に限っては、そういった給料が上がるといったような類の資格ではありません。

じゃあ、管理美容師って一体どういった資格になるの?
美容専門学校で学んだ美容師法の中に、こういった一文があります。
(美容師法:第12条の3より)
簡単に説明すると、常にサロンで2人以上が働くときには、管理美容師の資格を持っている人を店舗ごとに1人はおいてねって事が書かれている法律です。
だから管理美容師の資格は特別なものではなく、“一人で経営しているサロン以外は必ず一人以上の管理美容師がいる”という事で、とても身近な資格なんです。
そして独立開業を考えている美容師にとって、管理美容師は必須の資格でもあります。
管理美容師で給料の手取り額は上がらないが転職で有利に
アシスタントの給料体型は固定給が多いですが、スタイリストの給与体系は【基本給+歩合給】のパターンが多く、指名客が増えればドンドン収入は増えます。
しかし現実は、多くの美容師は時給換算すると最低賃金を下回っているのです。
『うちの職場は賃金が安い。』
『給料とは別でもらえるような手当もない。』
と嘆いている人の中には、

あれ?管理美容師になれば給料上がるんじゃね?
と考える人もいるかもしれません。
ここで悲しいお知らせですが…管理美容師の資格を取っても給料は変わりません。
管理美容師の資格を持つことで、ファン(指名客)や売上が爆増すれば話は別ですが、お客様からしたら管理美容師って大して価値のない資格ですから。
というか管理美容師の資格を取って給料が上がるのであれば、美容師みんな持ってますよね。
そして美容師の年収ランキングもドカンと上がるはずです。
(→ 美容師の年収ランキング衝撃の結果がコレ【久々にむせび泣き…】)
せっかく管理美容師の資格を取ったのに全く給料が上がらない…とても悲し過ぎます。
でも安心してください。
管理美容師にメリットが全くないという事ではありません。
管理美容師の免許を持っていると、就職転職が有利になることがあります。
今後オープンを予定している美容室に管理美容師が不足していることがあります。
求人募集欄をよく見てみて下さい。
必要資格欄の所に“管理美容師の資格を持つスタイリスト”と書いている美容室が結構あります。
美容理容業界の最大手の求人サイトでは、2割ほど管理美容師の資格必須の求人があるというデータがあります。
最近では美容室だけでなく、まつ毛エクステのサロンやネイルサロンなども管理美容師の需要が高まっています。
管理美容師の資格を持っていたら、美容院以外の職場の選択も可能になるんですね。
管理美容師はどういった仕事を行うのか?いらない…という声もあるが…。

管理美容師の資格を取ったら、日々の仕事内容が変わるのでしょうか?
いいえ、管理美容師になっても普段通りのサロンワークを行うことになります。
管理美容師が活躍するのは、衛生上の問題が発生した時です。
では衛生上の問題とは一体何でしょうか?
一例を出すと以下の通り。
対処法とまとめてお伝えしていきます。
・ 従業員の体調管理についてチェックする
・ 店内の衛生状況をチェックする
・ 職場の設備の衛生状態をチェックする
・ 仕事で使用する器具などの衛生状態をチェックする
衛生状態の管理不行き届きは、管理美容師が責任を問われることになります。
管理美容師は、スタッフやお客様の健康を守る司令塔のようなイメージですね。
管理美容師になるための条件【落ちることあるの!?】講習費用は18000円
管理美容師になるためには、以下の2つの条件をクリアーする必要があります。
・ 厚生労働大臣の定める基準に従い都道府県知事が指定した講習会の課程を修了している
とくに試験はないので条件を満たせば誰でも管理美容師の資格を手にできます。
『試験に落ちたらどうしよう…。』なんてこともありません。
なので忙しいサロンワークの合間をぬって試験勉強をする必要はありません。
しかしその講習課程というのが少し長く設定されており、公衆衛生について4時間、衛生管理について14時間受講しないといけないということになっています。
そしてその講習は、行けばいつでもやっているのかと言われればそうでもなく、年に2回ほどしか実施されていません。
開催時期は、地域で違うのでネットで検索してあらかじめ調べておきましょう。
ちなみに、講習料金は18,000円となっております。

結構高いね…。給料から捻出するのがキツイです。
管理美容師になっておいて損はない【2021年の経営にも必須な資格】
管理美容師の仕事は、スタッフの業務が衛生的に施行され、お客様が安心して施術を受けれるように衛生を管理することです。
しかし、こう考える人もいるかもしれません。

管理美容師の資格を取っても給料増えないし、余計な責任を負わされるだけじゃないの?
確かに給料といった“目に見えるメリット”はないかもしれません。
しかし美容師をやるうえで衛生管理や公衆衛生の知識を持っていると必ずあなたの助けになるときが来ます。
あなたが大切にしているお客様や仲間を守るために必要な知識なのです。
将来的に独立開業を目指しているのであれば、自分自身で管理美容師の資格を取ることもおすすめします。
管理美容師の将来性を年収1000万の経営者が語る【廃止の可能性も!?】
ここで残念なお知らせです。
サロンやスタッフ、そしてお客様の健康状態を守る管理美容師についてお伝えしてきました。
しかし管理美容師の資格はあまり活用できていないというのが実情です。
資格の必要性を問われる声を受け、2010年に管理美容師の資格の廃止の検討が決まりましたが、その後可決されていません。
廃止時期が延長になったのか、あるいは継続が決まったのか定かではありませんが…。
とにかく管理美容師の資格は存在していますが、宙ぶらりんな状態です。
いつ管理美容師という資格が終了するかも未定です。
管理美容師としての知識は給料よりも尊い
今回は管理美容師について深掘りしていきましたが、現在働いている人や将来的に独立開業して従業員を雇用していこうと考えている人にも必要な資格であります。
特に将来自分のサロンを持つことを考えている人は、雇用されているうちに管理美容師の資格を持つことによって、管理美容師の仕事のイメージが付きますので将来の予習としてもいいですよね。
管理美容師は給料と直接的な結びつきはないかもしれませんが、衛生についての専門的な知識を持つことができます。
これは、生涯にわたってあなたを助けてくれる、給料よりも尊いものになります。
できるだけ管理美容師を取得することをおすすめします。
【おまけ】管理美容師をビジネスの視点で考えた裏話
美容師で大きく給料を増やしていこうと考えたら、大きく分けて3つやり方があります。
② 美容室のオーナーになる。
③ サロンワークしながらブログなどの副業をする。
“トップスタイリストになる”のも給料を増やす方法としては正解です。
そして、全ての美容師に目指してほしいロードマップではありますが、正直全員が年収1,000万円を超えるトップスタイリストになれるかというと、ぶっちゃけ厳しいわけです。
なので今回は省きました。
①と②に関しては管理美容師の資格を持っておいた方が、相当有利な場合があります。
なので結局、時間的な余裕があるのであれば管理美容師の資格は取っておいた方がいいという事になりますよね。

そうね、持っておくことで損はないなら管理美容師は取っておいた方がいいわね。
あと③については、管理美容師の資格とは直接的に関係ありませんが、せっかくなので軽く補足しておきます。
とあるコラムで読みました。(以下抜粋)
詳しく書いた記事があるので良ければ以下よりご確認ください。
まとめると、管理美容師の資格は給料を上げるために直接的な効果はないけども間接的には必要なものだという事です。
そして美容師は稼げないイメージがありますけども、やり方によっては有名大学を出て一流会社に就職した人よりも給料を増やすことはできます。
なので希望を持って張り切って頑張っていきましょう。
今回は以上で終わります。
つたない文章に最後までおつきあいいただきありがとうございました。