
美容師は三十代から目指すことできますか?可能であれば、どういった覚悟や準備が必要であるかを教えて頂きたいです。
こういった疑問にお答えします。
✔本記事のテーマ
✔記事の信頼性
私は1人美容室を経営しており、現在月給100万円をコンスタントに稼いでいます。
しかし、三十代で独立してからの10年間、何度も挫折し失敗を繰り返し、たくさんの遠回りをしてきました。
これまでに経験した失敗や、遠回りした実体験を生かしたアドバイスをします。
2008年より、ネット集客を広める活動をスタート。
2020年も20名ほどの会員とともに活動中。
✔あなたへ前置きメッセージ
本記事は、『今三十代なんだけど、これから美容師を目指すことについての本音の意見を聞かせて欲しい。』という方に向けて書いています。
三十代だから美容師を目指すことを迷っている…。という方の背中を押してあげることができたらと考えています。
私は高校卒業後に大学に入学しました。
しかし夢をあきらめきれず、数ヵ月後に退学し1年待って美容専門学校に入学しました。
確かに三十代から美容師を目指す方とは状況が違うかもしれません。
しかし、自信を持って言います。
『あきらめないで挑戦してください。私の思っていた通り美容業界は素晴らしいところです。』
このブログ内の記事でこれらの根拠はお伝えしています。
三十代で夢をあきらめられなかった方の背中を押せるような記事になればいいなと思います。
美容師は三十代からスタートできる!?結論:35歳からでも40歳からでもOK
ふと『スタイリストになりたい』と思い立った時、そのときあなたの年齢が三十代だったとします。
そうしたら…。

今年でもう三十代…。今からスタイリストを目指してももう遅いのかしら。三十代じゃ求人募集もきっとないよね。

今からスタッフになって目標立てて一生懸命練習したとしても…。三十代のうちにスタイリストになれるのかしら?サロンオーナーとして成功するのは夢のまた夢ね。
と思ってしまいますよね。
たしかに美容師になるためには高校を卒業後、美容学校を卒業が必須であり、アシスタント時代の下積み時代を経験するなど一人前になるまでに相当な時間がかかります。
あなたが三十代なのであれば、そう思うのも仕方ありません。
美容師になるためには国家資格が必要となります。
この試験は各都道府県知事が指定した美容師養成施設(美容専門学校)で学科や実習を2年間学び、卒業することが受験資格となります。
つまり言い換えると、美容専門学校を卒業し、国家試験に合格すれば三十代からでも美容師になることができるということです。
美容専門学校のカリキュラムは、
② 夕方、夜から授業が開始するため、仕事や他の学業と両立することができる「夜間日程」(2年以上)
③ 数回のスクーリングと自宅で授業を受ける「通信課程」(3年以上)
①~③のパターンがあります。
もしあなたが三十代であり、これから美容師ライフをスタートする場合、もちろん昼間課程でもOKですし、家事や他の仕事と両立したい場合、夜間課程も考えられます。
さらに、
✔ 通学回数を少なくしたい。
✔ 実際にサロンでアシスタントとして働きながら技術を身に着けたい。
といった場合には「通信課程」といった選択肢が考えられるでしょう。
無事に美容学校を卒業し、国家試験に合格すれば、晴れて三十代からでもデビューが可能です。
免許は取得後の有効期限はありませんので一生ものの資格(免許登録は必要)です。
2019年時点では、全国25万1140店もの美容室が存在し、53万3814人が従事しています。
非常に大きな業界ですので、年齢がたとえ三十代であったとしても、安心して美容業界に飛び込むことができます。
資格を得た後に考えられる就職先は、まずは美容室です。
この場合、専門学校の時よりもさらに実践的な技術を学ぶことができますし、技術者として雇用されるため安定した給料が入ってくるといったメリットがあります。
そして意外に思われるかもしれませんが、美容に関する仕事は幅広いです。
“サロンワーク”だけしか選択肢がないわけではありません。
とくに資格を生かせる仕事は需要があります。
以下はその一例です。
✔ 美容ディーラー
✔ アートネイチャーやアデランス等、髪に関した事業展開をする企業
✔ アイデザイナー
✔ ヘアセットデザイナー
etc…
「アイデザイナー」は近年人気となっています。
アイラッシュサロンのオープンもよく耳にしますし、まつげエクステやまつげパーマはもはや現代の女性にとっては必須なものとなりつつあります。
アイデザイナーには美容師資格が必須ですので、“美容室で働いていた人の次の転職先”としても需要が多くあります。
また、ヘアセット専門店やフォトスタジオでは、ヘアアレンジ、ヘアメイク専門のスペシャリストを必要としています。
繁華街周辺ではヘアセット専門店が多く、フォトスタジオ、ホテル、式場などではヘアメイクを担当するスペシャリストの存在は欠かせません。
資格は福祉の分野でも生かすことができます。
病院や施設内の美容室に勤務する場合、自宅療養中の高齢者などへ訪問してカットなどの施術を提供する場合などがあります。
(→ 美容師と看護師を給料など様々な角度で比較したら…【閲覧注意】)
今後福祉の分野は、ますます需要が高まることが予想されます。
そういった活動を通して、社会貢献を実感することもできるでしょう。

三十代で就職して、万が一サロンワークになじめなくても、色々な仕事先を探すことが出来るのね。
三十代で美容師になって、将来自分のサロンを開業する人も出てくるでしょう。
独立し開業を目指す場合には、いろいろな準備が必要です。
どういった会社をどういったエリアに作るのかも考えないといけないし、とにもかくにも開業資金を用意する必要があります。
あらかじめ貯蓄がある場合や、他の仕事で得られる場合は考える必要はありませんが、元手がない場合はまず独立資金を作ることが必要です。
一般的な平均では二十代後半~三十代で独立しサロンを開業することが多いですが、40歳や50歳でも開業することは可能です。
サロン開業にあたっては、得意なサービスや技術を打ち出すのがよいでしょう。
打ち出し方の例としては、
✔ ショートカットが得意
✔ カラー技術が高い
✔ 着付けOK
✔ 男性カットが得意
など、自身の得意なことや立地、需要に合わせて考えましょう。
もちろん、サービスが多いほうが多くのお客様にアプローチできる反面、仕事量のコントロールが難しいため、慎重に考えましょう。
美容師の復帰で許されるのは何歳まで??34歳からでも40歳からでもカムバック例有り
家庭環境の変化や、体力の問題など様々な状況で、やむを得ずスタイリストを一度辞める人もいらっしゃます。
そしてまた“復帰したい”と思うのも当然のことです。
では、スタイリストの復帰は何歳まで許されるのでしょうか?
結論から言いますと、こちらも“何歳でもOK”です。
ブランクの有無から生まれる技術力の低下はあるかもしれませんが、美容室は万人に必要なものですから年齢制限があるといったことはありません。
その年齢にあったスタイルや技術を提供することができれば、何歳でも働くことができます。
しかしあなたが三十代の技術者であれば“若いお客様が多いサロン”に復帰することは容易ではない可能性はあります。
“若年層のお客様に必要とされるサービス”、“中高年層のお客様に必要とされるサービス”には若干の違いがあります。
とくに中高年層のお客様は白髪染めなどのサービスを求められることが多く、年齢が近いスタイリストと相談しながら決めたいことも多いものです。
ですからむしろ40代、50代になっても需要が減ることはないと断言できます。
ただし年配層向けのサロンで働く場合、単価が低くなる傾向があります。
思っているほどの年収を稼げない可能性もあるので、そこは覚悟する必要があります。
また、近年では技術や知識を生かした情報発信が簡単に行えます。
ヘアアレンジレシピやおすすめのヘアオイル紹介、前髪カットの簡単なやり方、くるりんぱやポニーテールといったアレンジレシピを、SNSユーザーに発信することでも収入が得られる場合があります。
(→ 美容師がInstagramで稼ぐ方法はコレ【+月収20万円】)
直接の収入に結びつかない場合も、美容室の広告宣伝効果がありますので、チャレンジする価値は大いにあるでしょう。

こういった活動には年齢が関係ないから、三十代の私でも簡単に取り組めそう♪
美容師の定年はナシ。遅いスタートでも大丈夫!!
では実際に何歳まで働くことができるのでしょうか。
雇用されている場合は、まず自身の契約内容を確認してください。
一般的に雇用されている美容師の場合40代が分岐点となっており、サロン経営に移行したり、美容の知識を生かした他の職業へ転職したりする人が多くなっています。

三十代で美容師になっても、将来のことを考える時間の余裕はありそうだね。
では独立開業している美容師は何歳まで働けるのでしょうか。
もちろんこの場合は個人経営主になりますので、“定年”はありません。
自身が満足するまで現役を続けることができます。
軌道に乗るまでは体力と気力が必要なので、開業するなら三十代といわず“若いに越したことはない”と言えますが。
まぁ三十代、四十代ならまだまだ体力がありますから問題ないでしょう。
成功するためにはテナントの状況など様々な要因はありますが、美容師は生涯現役が可能な仕事なのです。
美容師を三十代から始める時に情熱があれば問題なし
“美容師はたとえ三十代でも始めることができ、いつまでも続けることができる。生涯を共にする職業”であるといえます。
しかし日々、さまざまな技術や商品、薬剤が誕生するので勉強し続けなければならない職業です。
それも全てお客様に喜んでいただくために必要なことであり、自分の成長の糧にもなります。
こんなやりがいのある職業はなかなか見つからないと思います。
“思い立った日が一番若いとき”ですので、三十代で美容師になり働き続ける夢を叶えてくださいね。
他にも様々なことをまとめた記事を作成したので、良ければどうぞ。
(→ 美容師の給料の秘密全てを大解放【涙のワケがここに】)
『年齢も三十代になってるし、できるだけ職場選びに失敗したくないな…。』と言う方は、プロのエージェントに相談することをオススメします。
おすすめする理由は、エージェントがあなたの性格や希望を汲み取って最適なサロンを提示してくれるので、ある程度あなたの希望にマッチする美容室を提示してくれるはずだからです。
今回は以上で終わります。
つたない文章に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。