オーナー中村オーナー中村

美容室の現実を暴露することに決めました。美容師ってみんな活き活きと仕事していて、それでいて華やかで…。実際に外側からは知ることができない“真実”というものをお伝えしていきましょう。この記事を見ることでサロンで働く人達の苦労の一端を知ることができます。

 

 

美容師の現実について何もかも暴露する

 

 
美容師の現実を書こうと考えたときに“何から話そう??”と手が止まります。
それくらい大変なことがたくさんあるんですよね(どんな職業でも厳しさ、難しさというものはありますが…)。

 
あなたの周りにはいませんか??
“元美容師”という肩書きを持つ知り合いが。

 
美容師の厳しい現実に耐えることができなかった人たちはセミリタイヤをします。

 
あるいは心や体を壊すかです。

 
では、これから具体的に何が大変なのかを、より詳しく深掘りしていくので深呼吸をして読み進めて下さい。

 

美容師の“現状”と“これがキビシイ!!”

 

 

美容室の数が飽和しすぎ

 
平成30年度の統計では、美容室の数が25万件を突破しました。

 
美容師の数は53万3814人です。

 
これだけのサロン数とスタイリストの数で、激しくお客様の争奪戦を繰り広げています。

 
今でも毎年2,000件ペースでサロン数は増加し続けていて、1店舗当たりの売り上げがだんだんと目減りし続けています。

 
その結果、1年間の美容院の廃業数は10,000店を超えています。

 
この状況下で美容師として成功しようと考えたら、普通の平凡な日常は送れそうもないですよね。

 

昼ごはんは食べれない

 
『手が空いたから昼ごはん食べよう♪』と思ったら急にお客様が来店…。

 
食べてる最中に忙しくなれば、口の中に食料を無理やり詰め込んで『イラッヒャイマヘ~』。

 
先輩からは“昼ごはんが食べれてるくらいじゃ美容師としては半人前だな。”というパワハラ発言の贈呈。

 
10時くらいにトイレに行きたくなってもバタバタ忙しくて行けず、気がつけば17時…。
こんなこともざらにあります。

 

休日は、勉強会に参加

 
アシスタントのうちは、早く技術を覚えないといけないので営業後には最終電車が無くなる時間まで練習、練習…。

 
それだけではなく、週一の休日も外部へ勉強しに出かけます。

 
もちろん実費で…。

 
そもそも美容師になって『楽したい。』『遊びたい。』と言っていた同僚スタッフは、すぐに退職しました。

 
ゴールデンウィークどころか連休すらない業界なので、旅行の計画すら立てることができません。

 

消費者の目が肥えてきている

 
最近乱立してきた“1,000円カットショップ”。

 
10分程度でカットをしてくれるので、急いでいる人にも大盛況。

 
低料金のお店どうしでのお客の取り合いも始まり、技術や接客の質もどんどん上がり始めています。

 
そうなれば高単価の美容室なんてひとたまりもありません。

 
カットなどの施術料金が大暴落する時代が来るのも時間の問題かもしれませんね。

 

年収がヤバいくらい低い

 
美容師の平均年収は280万円程度です。

 
その他の職業の平均年収は410万円ほどだと考えたらかなり低く感じますね。

 
結婚したら毎月40万円~50万円ほどの生活費がかかる(4人家族想定)ことを考えると、生涯美容師をやり続けることができないかもしれません。

 
実際、美容室で働く美容師の年齢層を見てみると88%が18歳~34歳、35歳以上となると11%程度になります。

 
美容師の現実で恐ろしいのは、40歳以上の美容師さんは全体の6%しかいないことです。

 

ライバルとの競争が辛い

 
言うまでも無く、地方よりも都会に向かえば向かうほど、美容師の数も増えていきますので競争が激化します。

 
その中で勝ち続けないといけないのです。

 
目いっぱいの努力を続けて、平行線。

 
現状維持、あるいは少しでも手を抜こうものならアッという間に落ちぶれてしまいます。

 
多くの美容師は20代のうちに美容師という仕事に見切りをつけて転職していきます。

 

美容師生命は短い

 
美容師のピークは、他の職業に比べるととても早いです。

 
大体30歳くらいでピークに達します。

 
体力的にも人気的にもそれは仕方ないことなのかもしれません。

 
一方、賃金のピークは40代の半ばくらいをさかいに減少していく傾向があります。

 
このピークまでに、転職か独立開業して経営者になるかの選択を迫られることになります。

 
フリーランスで仕事をする人もいますが、それも45歳を超えてくるとなかなか需要がないかもしれません。

 

集客のためのチラシ配りが辛い

 
美容師の仕事はサロンワークばかりではありません。

 
手が空いていれば、お客様を集めるためにチラシを持って出かけます。

 
炎天下の日も、吹雪の日も、土砂降りの雨の日もです。

 
サロンがゆっくりしている日は一日中チラシ配りをすることもあり、自分の職業を忘れてしまうこともしばしば…。
効果があることを信じてひたすらチラシをまき続けます。

 

制服がないのでお金がかかる

 
センスを売る商売である美容師をやる以上、おしゃれにも手は抜けません。

 
制服の無いサロンでは給料の大半をファッションに費やしている美容師も多いです。

 

美容師の現実は厳しい。でもなぜ続けられるのか??

 

 
ある人は“美容師は毎日が激務である”といいます。

 
でも私は考え方が少しだけ違うんです。

 
美容師は毎日が大量の知識と大量の経験の積み重ねである”と考えています。

 
これはどういうことかというと、企業に勤めるサラリーマンは身につくスキルがあまり無いですが、美容師は様々なスキルと知識を身に着けていくことができます

 
例えばサラリーマンは会社が倒産した時に再就職に手間取ったりするものですが、美容師は職場のサロンが無くなってもスキルがあればどこででも働くことができるのです。

 
ついついデメリットやリスクのイメージが先行しがちな美容師という職種ですが、実はこれらのような理由やメリットがあるのです。

 
頭皮や髪がキレイになったお客様が喜んで帰られる姿を見ると、これまでに経験してきたどんな苦労も吹き飛んでしまうくらい嬉しい気持ちになります。
そんな仕事に魅了されているからこそ美容師を続けていけるのだと思います。

 
私は20年ほど業界で働いていますが、本当にしんどいのは入社後5年ほどまでかと思います。

 

良く知らない業界で右も左も良く分からないまま、先輩の厳しい指導に耐える。

 
未熟な自分の技術でお客様からお金を頂く緊張感。

 
自分の時間なんてないから、週末に友人から呑みの誘いがあっても断る。

 
実は、私たち美容師は大きな篩(ふるい)に掛けられているのかもしれません。

 
美容の神様に試されているのだと思います

 
美容師は人々を幸せにすることができる“天使のお仕事”です。
そんな素敵な仕事を全うできるのか選別されているんですよ、きっと。

 
仕事や環境に対して細かい不満を言いたくなる時もありますが、時間が経つごとに一つまた一つと解決して成長していくものです。
美容師の現実とは、“あまたの困難を乗り越えて自己成長するための旅”であるといえるかもしれません。

 
2020年現在、私は時間の制約にもお金の制約にも拘束されずに純粋に仕事を楽しむことができています。
幸せな同志がたくさん増えていくといいなと考える今日この頃でした。

 
今回は以上で終わります。
拙い文章にお付き合い頂き有難うございました。