
40代美容師の年収について悩んでます。ベテランスタイリストとなると、同期のライバルも少なく、年収額のようなデリケートな質問や相談ができる機会があまりありません。40代美容師の年収や老後などについて色々教えて下さい。
こういったコメントに対し詳しく解説していきます。
✔本記事のテーマ
✔記事の信頼性
私は1人美容室を経営しており、現在サロンワークの収入と副業収入で年収1000万円を稼いでいます。
しかし、常に順風満帆だったのかと言えばそうではなく、
美容師になってからの20年間、何度も挫折し失敗を繰り返し、たくさんの遠回りをしてきました。
独立したての年は、年収が200万円の時もありましたから…。
これまでに経験した失敗や、遠回りした実体験を生かしたアドバイスをします。
✔あなたへ前置きメッセージ
本記事は、『カラーやパーマ、カットの技術を極め、キャリアがベテランの域に達した40代美容師の年収についての情報が欲しい。』という方に向けて書いています。
世間の40代美容師の年収額、賞与(ボーナス)の有無、役職の手当は月額でどれくらい貰っているのか?どれほどの規模のサロンで働いている人が多いのだろうか?
こういった情報は、ネット上にも意外と掲載されていません。
なので、まもなく40代に突入するサロン経営者の私が40代美容師の年収などについて鋭くメスを入れていきたいと思います。
現在20代の美容師でも、年収額が低いあまり、将来のことが不安になることがあると思います。
『40代の私はどんな生活をしているのだろう。年収はどれくらいになっているのだろうか?幸せに生きているのだろうか?』と。
そういった方にも、今回の記事を読んでいただいて年収を100円でも多く増やす行動をするなり、婚活を進めていくなり、40代に備えて頂けたらと思います。
40代美容師の年収は372万円【店長も苦しい】
40代美容師の年収は平均372万円です。
(美容師・理容師<40代以上>の年収まとめ)
月収で言うと、31万円です。

年収372万円(月収31万円)という金額が、多いのか少ないのかいまいちピンとこないです。
3人の家族構成である世帯が生活していくためには、年収450~500万円が必要となります。
そう考えると40代で年収372万円では、生活費が足りません。
参考までに、40代の一般的な企業勤めのサラリーマンの平均年収が411万円と言われています。
このデータをもとに考えても、やはり美容師の年収は少ないですね。
コチラは別資料になるのですが、“世の中の40代の方々がどれくらい貯金しているのか?”というデータも公表されています。
この貯蓄額の中には、株式、投資信託や保険等も含まれているようです。
では美容師の貯蓄平均ってどれくらいか知っていますか?
驚くなかれ…。
美容師の貯金平均額は3万です。
この平均値は、入社したばかりのスタッフから、トップスタイリストやオーナークラスといった勤続年数が長く年収700万を超える人たちまでの貯金額の平均値なので、いかにそれ以下の美容師が貯金する余裕がないかが垣間見えてきます。
(→ 美容師の貯金平均額は3万ほど。貧困だった美容師の貯蓄術を公開)
40代美容師が生活に必要な給料手取り額は月51万円!?
2人の子供がいる4人家族(両親は40代)だと想定して、ひと月にどれくらいの生活費が必要だと思いますか??
ひと月に51万円ほど(年間620万円)が必要であると言われています。
もちろん食費をかけない家庭や、車や家などの資産の有無、子供にどれだけ投資(塾関連など)をしているかなどによって、もっと少なくなるかもしれません。
しかし、この数字を見た人の多くは『51万円も必要なの!?』と思われたでしょう。
記事の冒頭に40代美容師は平均月収が、¥310,000であるという言うことをお伝えしました。
4人家族の構成で考えると、¥200,000が不足します。
現代では共働きの家庭が多いのもうなずけますよね。
あなたの周りでも、専業主婦がいるご家庭は少ないのではないでしょうか??
とてもじゃないですが、この賃金ではなかなか貯蓄をする余裕はありませんよね。
40代の美容師が目指すべき方向性【独立で年収700万】
今あなたがどういう現状でサロンワークをしているのか?
そして今後どのような展望をしているのか?
という事が非常に重要です。
現在どこかのサロンの店舗で雇われているのか?
それともサロン経営をしているのか?
今後の自分の身の振り方を、できるだけ早いうちに考えておきましょう。
“出来るだけ早く”と言ったのには、ちゃんと理由があります。
お客様は

『流行りの髪型にしてもらいたい。かわいくなりたい♪』
と思って美容室に来ます。
どれだけあなたに高い技術があったとしても、一回り以上も年齢が上の美容師にカットしてもらうのは、お客様的にちょっと気が引けますよね(カリスマ美容師として有名であったり、双方に絶対的な信頼感があれば話は別ですが…)。
“売り上げのピーク”は、男性女性関係なく30代前半であるという統計が出ています。
40代になってくると、指名数や客単価もだんだん伸びにくくなる傾向があります。
どれだけ売上をアップさせようと思っても稼ぎにくくなるのです。
それに仮に独立開業を考えているのであれば、若くて体力があるうちの方がベストです。
(→ 美容師の現実についてあらいざらい暴露する【R18指定】)
理由はオープンして間もないうちはサロン業務と経営、新規顧客の集客活動、残業をこなすために、相当気力と体力が必要だからです。
仮に雇われ美容師で頑張るとしても、歩合制の給料システムなら若いうちでないと入客数はこなせないので売り上げも上がりません。
ちなみに転職して職場を変えたいと考えている人にも同じことが言えるでしょう。
基本的に年を重ねるほど、どんどん選択の幅が狭まります。
40代以上の美容師が月収50万円をクリアする方法【年収1000万も簡単】
40代の美容師の年収について今回はお伝えしてきましたが、ちょっと暗めのお話になりました。
しかし、あなたが現在40代や50代の美容師で今後の収入について不安があったとしても、安心してください。
給与を増やしていけるやり方はいくつもあるんです。
新宿や大阪、福岡などのサロンを求人誌で探して転職しないといけないとか、大きな企業サロンに勤めないといけないとか…。
そんなことをせずとも年収増加を成功させる方法はたくさんあります。
“40代以降でもしっかり年収がとれるように独立して開業する”とか“委託業務をやってみる”ということも一つの方法ですし、例えば“手先の器用さを生かしてハンドメイド商品を作成して、フリマサイトなどで販売する”ような副業をしてもいいですし…。
2019年、2020年とダブルワークを始める美容師が急増しています。
美容業界も最近になってこういった動きが出てきています。
これから美容師を目指す年代の方たちにとって、『稼ぎにくい職業』ではなくなるのは間違いないでしょう。
もうすでに美容師をしていて、経済的に苦しい日々を過ごしている40代の美容師であったとしてもまだまだ遅くはありません。
自分が一番輝ける働き方を模索視することをおすすめします。
私のように、美容師に向けてネットに特化したサービスを提供することで収入を作るのもいいと思います。
興味ある方は以下よりどうぞ。
コロナウイルスで休業を余儀なくされている美容院もあるようですが、そういった時にも生活の心配をしなくてもいいように、収入の柱はいくつも持っている方がリスク分散になります。
今の時代はちょうどそういった、仕事に対しての戦前からの価値観を改めるタイミングに差し掛かっています。
“美容業が好きなのに違う職業に転職”というのは、最後の最後にとる手段です。
だってせっかく国家資格を持っているのですから。
《シャンプーや下回りの世話で明け暮れたアシスタントの厳しい時代》を耐えてようやく慣れたスタイリスト。
様々な工夫と少しの努力でいくらでも輝くことができるし、苦難を乗り越えたあなたは“大きく進化した美容師”になり年収も大きく増えるに違いありません。
今回は以上で終わります。
つたない文章に最後までお付き合い頂きありがとうございました。