美容師の給料と労働基準法について厳しい現状を暴露【閲覧注意】

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困った美容師男

美容師の給料と労働基準法についてなんだけど。明らかに法律の外での仕事になってない?毎日忙しいし貧しいしでモヤモヤした日々を送っています。労働基準法についての情報と、現状の改善方法を教えて下さい。

こういった疑問にお答えします。

✔本記事のテーマ

美容師の給料と労働基準法について厳しい現状を暴露【閲覧注意】

✔記事の信頼性

私は1人美容室を経営しており、サロンワークの収入と副業収入でまとまった月給をコンスタントに稼いでいます。
しかし、常に順風満帆だったのかと言えばそうではなく、
美容師になってからの20年間、何度も挫折し失敗を繰り返し、たくさんの遠回りをしてきました。
これまでに経験した失敗や、遠回りした実体験を生かしたアドバイスをします。

✔あなたへ前置きメッセージ

本記事は、『美容師という職業が労働基準法に違反していないのか?給料の少なさも違法じゃないのか?ほんとのところを教えてほしい。』という方に向けて書いています。

この記事を読むことで…美容師という職業を深く理解することができます。

✔『わたしが記事を執筆しています』

プロフ

美容師のキャリア22年。2014年“Hair Room Donico”を開業。

髪のコンプレックスに悩む女性のヘアケアをおこない、2つのメディアを運営中。

【運営メディア】
なかむラボ~シャンプー研究所~
オナカムラジオ

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あとからお金がかかったりしない?

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美容師(理容師)と給料と労働基準法の関係性【怒り訴える技術者たち】

美容師(理容師)と給料と労働基準法の関係性【怒り訴える技術者たち】

疑問美容師男

よく『うちのサロンは労働基準法に違反してる。』と聞くけども、ぶっちゃけ労働基準法についてあまり深くは理解してないんだよね。

労働基準法とは、簡単に説明すると【労働条件の最低基準を定めている法律】のことを言います。

内容としては、

✓ 労働時間は1日8時間以内、週40時間以内に収める事
✓ 残業をスタッフにさせる場合は残業代を支給しなければならない
✓ スタッフの労働時間が6時間を超える場合は約45分、労働時間が8時間を超える場合は1時間の休憩を与える義務がある

この様なものがあります。

(→ アースの美容師の年収や労働条件を見たらやはり厳しい【納得】)

困った美容師男

あれ?僕のサロンはどの内容にも違反しているんだけど…。

美容師というカテゴリーの職業は、お客さまが絶え間なく来店される以上、必ずしも労働基準法にのっとって働くことができません

非常に“グレーな働き方を課せられる職業”なんですよね。

(→ 美容師の労働時間が長すぎて死にそうなんだがwwwww)

しかし美容院全体の9割以上が、こういった働き方の問題を抱えています。
しかも給料も安いという…。

以下よりさらに深掘りしていきましょう。

美容師の忙しさについて語る【劣悪な労働環境に涙】

美容師の忙しさについて語る【劣悪な労働環境に涙】

一般的な美容室の忙しさを言語化すると以下の通り。

✓ サロンワークは肉体的にも精神的にもハード
✓ 不規則な休憩時間(最悪トイレに行く暇すらない)
✓ ほぼ毎日残業確定(早く営業が終わっても会議やレッスンがある)
✓ 休日少ない(たまにの休日も勉強会があったりする)

“人気”で成り立つ商売である美容師にとって、指名が増えれば増えるほど、労働環境が悪くなるというのは究極のジレンマです。

私も繁忙期なんかはトイレに行けず一日が終わってしまうという事もしばしば。
もちろん昼食なんか食べれません。

お客様が途切れて『終わったぁ…。』と思ったら、

✓ 日報を書く
✓ ブログやSNSの更新
✓ POPやDM制作
✓ 店舗の清掃

そして、

✓ 会議
✓ 後輩の技術レッスン指導

があるわけです。

当時の稼働時間は、一日約14時間。そして休憩時間は0~0.5時間。

そもそも労働基準法なんかと比べるのもおこがましいほどの状況なんです。

(→ 美容師の給料問題は低賃金だけじゃない!!【悪魔の事例】)

働き方改革で2020年以降美容室に変化があったのか?

働き方改革で2020年以降美容室に変化があったのか?

2019年、政府は「働き方改革」を掲げました。

理由は労働人口の減少です。

早急に現在の労働環境を改善させ、生産性の向上を目指すという事が求められたのです。

そこから確かに美容業界も少しずつ変わり始めました。

(→ 美容師が業務委託で働けば年収600万も可能【給料や働き方や厳しい現実を考察した】)

✓ パート・フリーランス、業務委託など、さまざまな就業形態が登場
✓ ダブルワークを行う美容師が続出

などが最たる例です。

(→ 美容師で稼いでる人、ほぼフリーランスな件【悲報】)

しかし美容業界において“働き方改革”が上手く浸透していないのが正直な現状です。

美容師の最低賃金は労働基準法で守られていない!?

美容師の最低賃金は労働基準法で守られていない!?

そもそも働きやすさを追求するあまり、営業時間を短縮させたり、従業員の稼働時間を減らしてしまうと、売り上げが下がってしまうので、従業員へのお給料を十分に払ってあげることができません。

雇われ美容師の平均月給は、22万円というデータがあります。

一日14時間労働で週6勤務であったとしたら…

220000(円)÷25(日)÷14(時間)=(時給)629円

という計算になります。

この事実を見ても、美容師は法律の外で働く職業であると言ってもおかしくありません。

(→ 美容師の練習時間は給料に加算されない!?【損してる人多数出現】)

労働時間をめぐって裁判を起こす美容師も激増

労働時間をめぐって裁判を起こす美容師も激増

疑問美容師男

労働時間や給料をめぐって裁判を起こす事例が増えているって聞いたんだけど本当⁇

はい、その通りです。

とはいえ、【裁判を起こす美容師が増えている = 昔に比べてドンドン労働環境が悪くなっている】というわけではありません。

以前は、《訴えてやる!!》となっても、どこに相談に行けばいいのか分からなかったり、費用が高かったりして泣き寝入りする美容師が多かったのですが、最近はSNSが普及し、裁判なんかの情報もドンドン手に入るようになり、裁判のハードルが低くなったという事が言えるでしょう。

男美容師ウインク

相談だけなら無料で行ってくれる弁護士もいるので、、まずは気軽に相談だね♪

パートの休憩時間を確保できている美容室はごくわずか

パートの休憩時間を確保できている美容室はごくわずか

美容師は正社員、パートやアルバイトといった働き方に関わらず、全員に法律が適用されます

そして雇用形態によって休憩時間が変わることもありません

パートに関しては…、

6時間以下の勤務の場合には休憩はなし。
6時間を超える勤務の場合には45分以上の休憩が与えられるように決められています。

パートの休憩時間を確保できている美容室はごくわずか

上の図を確認していただくとわかるように、全体の75%ほどがパートに休憩時間を作れていないのです。

どうすれば厳しい労働環境を変えることができるのか?

どうすれば厳しい労働環境を変えることができるのか?

美容業界の給料や現状や労働基準法についての現状を変える事は簡単なことではありません。

原因が一つや二つではなく、色々な問題が複雑に絡み合っているからです。

もしかしたらあなたが現役で美容師をやっている間はこのまま変わらないかもです。

そんなあなたに提案できることは3つ。

① 勤務体制をちゃんと整備している美容室を探して転職する
② フリーランス美容師という働き方を検討する
③ 美容室以外の場所や働き方も見てみる

労働環境に納得がいかないのなら、職場を変えるか、働き方を変える

合わせて給料にも納得がいかないのなら、副業との合わせ技を検討する

美容師という職業の唯一の強みは、働き方を自由にカスタマイズ出来るということ。

これはサラリーマンにはないメリットですよね。

以下に美容師に向いている副業についてまとめた記事を準備したのでそちらも併せてご覧ください。

(→ 副業のない美容師人生はきっとつまらない【推奨ダブルワーク11選:2022年版】)

今回は以上で終わります。
つたない文章に最後までお付き合いいただきありがとうございました。

どんとこい!!

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