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資格職である美容師の給料って高いの?髪さわるのが好きだし、“資格を持っていると食いっぱぐれがない”とも聞くから、資格を取ろうかなと考えています。
こういった疑問にお答えします。
✔本記事のテーマ
✔記事の信頼性
私は1人美容室を経営しており、サロンワークの収入と副業収入でまとまった月給をコンスタントに稼いでいます。
しかし、常に順風満帆だったのかと言えばそうではなく、
資格を取って美容師になってからの20年間、何度も挫折し失敗を繰り返し、たくさんの遠回りをしてきました。
これまでに経験した失敗や、遠回りした実体験を生かしたアドバイスをします。
✔あなたへ前置きメッセージ
本記事は、『美容師の資格を持っているとどれくらい稼げるのかを教えてほしい。』という方に向けて書いています。
この記事を読むことで…資格を取って美容師になると、どういった将来設計を描けるかを知ることができます。
これから美容師を目指していく人に読んでいただきたい記事です。
『資格が必須な職種って、専門的な知識や技術を持っている人しかできない仕事だから給料が高い…。』
こんなイメージを持って業界に飛び込んでくる人が多いんですよね。
それで『こんなはずじゃなかった。』と言う人が多いんです。
給与面以外でも素晴らしいことはいっぱいあるんですけどね。
長い期間勤務してきて、業界の酸いも甘いも経験してきた私が、『資格業である美容師』の詳細をお伝えしていきたいと思います。
✔『わたしが記事を執筆しています』
髪のコンプレックスに悩む女性のヘアケアをおこない、2つのメディアを運営中。
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「手に職を持つ」。
資格を取り専門的な仕事ができることは、豊かな人生を送るうえで大きなアドバンテージになります。
そして理美容師はまさに資格職の代表です。
美容師、理容師になるためには…、
② 国家試験に合格して免許(資格)を取得
といった流れが一般的です。
専門学校では全日制、通信制で2~3年かけて筆記試験に関する勉強や、実技試験に関するヘアカットなどの練習を行います。
そういった課程を経て資格を取ったら、求人募集している美容院を探して応募します。
採用が決まれば、ようやく就職できる理美容師という職業。
そこからも活躍するまでの道のりは遠く、カウンセリング、ヘアメイク、シャンプー、カラーリング、着付けなどの仕事内容を学びながら、ひたすらスキルを昇華させていくといった感じです。
ボクも見習いのうちは、良く研修や勉強会に行ったなぁ。
そんな美容師の仕事の実態はどのようなものかさらに深掘りしていきましょう。
“美容師免許がないとできないこと”をまずチェック!
あなたが美容師として働くには、美容師国家資格を取得する必要があります。
法律で一定の禁止事項が定められており、無資格で所定の業務(施術)を行うことは法律違反となります。
まずは、美容師免許がないと具体的にどのようなことが禁止されているのかというと、以下の通り。
● パーマ
● ヘアセット
● カラーリング
● まつ毛エクステ
● ネイルケア
● フェイシャルエステなどの施術 etc…
表参道美容師の年収ですら360万円しか稼げない
専門学校卒業し資格を取った後の進路は、既存のサロンに就職することがほとんど。
中でも就職先で人気なのは、東京の表参道・青山エリアの店舗です。
(→ 表参道(原宿)美容室で働く美容師は年収360万!『安い!?高い!?』思わぬ落とし穴…)
全国から美容師のタマゴが集まる美容室の激戦区で、大きな規模のサロンが多いエリアです。
国家資格を持ち、多くの人が憧れるエリアで働く美容師はさぞ忙しく、その分お給料も高いイメージですが、現実はどうなのでしょうか。
参考資料(リジョブ)によると、表参道エリアの求人の月給(基本給)の平均額は27万4000円程度でした。
この金額に賞与や歩合給、手当が追加されますので、仮に毎月の給料が30万円とします。
すると、年間の給料は360万となります。
これって給料高いの?安いの?
分かりやすく例を出してみましょう。
企業勤めのサラリーマンの平均年収が411万円(2019年の国税庁の調査より)です。
美容師は資格職ですが一般的なサラリーマンと比較してみても、給料事情がかなり厳しいことが分かりました。
特に資格を持たない“一般的なサラリーマン”の給料よりも少ないんだね。
美容師を年収ランキングでみたら絶望した…【稼げない種類の資格!?】
資格職である美容師の給料って、“職種全体のランキング”で見るとどれくらいのランクになるんだろうね?
年収ガイドで集計された給料ランキング(全217種)によると、美容師はなんと167位でした。
(→ 美容師の年収ランキング衝撃の結果がコレ【美容業界の悲惨さにむせび泣き…】)
全職業の中でも、下から数えた方が早い位置になります。
この順位を見ても、資格職である美容師の給料はかなり厳しいといえます。
『今から美容師になろう!』
『頑張って国家資格を取ろう!』
『美容関係のお仕事につきたい!』
と思っていた若者も、迷いが出てくるかもしれません。
(→ 美容師は三十代からスタート可能?遅いスタートについてミソジ技術者が思う事【真実】)
【美容師とは…】給料手取り額で枕を濡らす日々
2019年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、美容師の月収は25万5100円、賞与は52800円、年間の給料は311万4000円となっています。
これは税金や社会保険料などを引く前の金額です。
給料の手取り額を計算すると、“東京都に住んでいる扶養0人、40歳未満の人”を想定した場合、ひと月の給料は21万2304円となります。
都会で一人暮らしをするには、ぎりぎりの給料金額です。
さらにこの給料は、新人からベテランまでの全美容師の収入の平均です。
新人アシスタントの給料はだいたい16~18万円程度になりますので、手取り額は13~15万円ほどになってしまいます。
資格を取って入社しスタッフになれば、晴れて“アシスタント”という役職に就くことができます。
アシスタントの時期は、美容師としてより実践的な教育を受けて成長していく必要があり、店舗独自に指定された試験制度に合格しなければスタイリストになれません。
未経験のうちは、できる仕事がないもんね。
スタイリストになるまでは残業時間が非常に長くなり、金銭的にも体力的にも厳しいです。
指名手当てなどのインセンティブで稼ぐこともできないし、ボーナスもない仕事だもんね。
資格を取っても、“安心安定の生活”を保障してくれるものではないのね。
(→ 一般的な美容師の給料じゃ生活できねぇ【キビシイ現実】)
店長美容師の年収で家族を養えるか?
では、厳しい駆け出し時代を乗り越えて、店長になれたら家族を養えるほどの給料が得られるのでしょうか。
先に家族を養うために必要な金額を確認してみましょう。
家計調査(家計収支編・二人以上の世帯・2019年調査)によると、3人世帯の1年間の生活費が352万547円でした。
もし賃貸住宅に住む場合や、住宅ローンの返済がある場合は、年間100万円程度がプラスになります。
よって賃貸住宅に住む場合や住宅ローンの返済がある場合で家族を養うためには、年間で450~500万円ほどの給料が必要となります。
店長美容師の年間の給料はどれくらいなのでしょうか。
店長、あるいは店長候補の求人のお給料は月額30~50万円に集中しています。
年収でいうと360~600万円の給料額となります。
資格を取って、さらに役職についたとしても3人世帯の家族を養うには厳しいのが覚悟が必要なようです。
(→ 40代美容師の年収は372万円。結婚、老後について考察する)
美容師が年収700万をクリアする方法
キャリアを重ねて店長になっても年間給料は600万円程度が限界なの??年間給料700万円以上をクリアすることは不可能なの??
結論は…可能です。
さまざまなチャレンジで、収入を上げることは十分できます。
理由は以下の通り。
様々な働き方ができる。
様々な収入源を持つことができる。
まずは“様々な働き方”について触れていきたいと思います。
今、チャンスが広がっているのはフリーランス美容師という働き方です。
面貸しのサロンと業務委託という形で契約し、サロンワークを行う働き方です。
地域にもよりますが、年間600~700万という給料を目指すことができます。
“SNSや雑誌の撮影を専門とした美容師”といった働き方も増えてきているよね。
もちろん、独立開業しオーナーになることも収入アップできるチャンスです。
働き方だけではなく、提供するサービスやサロンの雰囲気など、さまざまなことが自由に決められます。
軌道にのれば、年間給料700万以上も十分可能なのです。
詳細を知りたい場合は以下の記事をご覧ください。
(→ 美容師の独立後の年収は600万円以上【上級国民爆誕】)
ほかにも国家資格を持つ美容師はさまざまなことができます。
「アイリスト」と呼ばれる、まつげエクステやまつげパーマなどの施術を行えるのは、実は美容師の資格を持つ者だけなのです。
これらのスキルを習得して、収入アップも目指せます。
今は総合ビューティーサロンといった形の複合店舗もありますから、美容師としてもアイリストとしても在籍できる場合があります。
福祉、医療の現場でもチャンスがあります。
施設や病院へ訪問して、美容・理容サービスを提供する「福祉(介護)美容師」もよいでしょう。
とくに勤続年数が長くなり、サロンのメイン層と年代がずれ、年齢的に厳しくなってきたときにも副業、転職先として非常におすすめです。
美容師の資格って結構ツブシが効くんだね♪
(→ 年収700万以上稼ぐ美容師の非常識な行動とマインドセット)
美容師が年収1000万を達成するのに必要なのは成長ではなく進化
年間で1000万の給料を稼ぐにはどうしたらいいでしょうか?
もちろん、カリスマ美容師、トップスタイリストになることができれば、年間で1000万の給料を稼ぐのも夢ではありません。
しかし、それは狭き門です。
資格を持っている人が、みんなそうなれるのかと言えば、答えは否です。
先ほど紹介したように、多くの稼ぎたい人が独立して経営者(個人事業主)になったり、フリーランスという働き方を選択しているのです。
しかし、そういった働き方を選べる人もまた多くはありません。
では、そういった方が収入を積み上げるためには何が必要でしょうか。
地道に技術を磨いたり、お客様に喜んでいただけるような接客サービスを極めたり……といった努力だけでは年間1000万という給料は成し遂げられません。
少しづつ階段を上るような“成長”ではなく、ガラッとステージを変えるほどの“進化”が必要です。
ではその“進化”について深掘りしていきます。
現代では、ネット上でコンテンツを自ら発信できるようになりました。
YoutubeやSNS、ブログでなど多様な種類のメディアを活用し、動画や豆知識、コラムを載せあなたやサロンのブランディングをしていきましょう。
美容師ならではの視点や経験、知識を生かして情報発信することで、そこから収益を得るチャンスも増えますし、集客につなげられるチャンスもあります。
また、美容師としての収入源だけでなく、別の収入源も持っておくことで、新たな人脈や発見も得られます。
このようなチャレンジで年間1000万円の給料を確実なものにしましょう。
“様々な収入源”をどうやって作るか?については次項よりお伝えしていきます。
【美容師の一日を有効に使う】安い給料を解決する方法
資格を持っている美容師はもっと給料を稼げるべきであると考えます。
まずは求人誌を吟味して、条件のよいサロンを探すことが大切です。
ぶっちゃけここが成功するか否かで、給料の額が大きく変わります。
そして経験をつんでからは、雇われ美容師だけではなく、いろいろな働き方(フリーランスや業務委託)を探してみることが必要です。
さらに収入を安定させるために、収入の柱をもう一つ持っておけるよう、文章力や動画の編集など、コンテンツを作る力を養うことも重要になってきます。
(言うまでもなく美容師としての技術を向上させることは大前提ですが…。)
雇われ美容師の収入には天井が存在します。
これは断言できます。
雇われ美容師で年収1000万を目指すのはそうとう難易度が高いです。
しかし年収1000万の給料をクリアできないわけではありません。
(→ 副業のない美容師人生はきっとつまらない【推奨ダブルワーク11選:2022年版】)
方法の一つの例をお伝えします。
情報発信ができる美容師になることです。
美容師の日常や、ヘアケアの知識などフォロワーが喜ぶような発信を続けることが大切です。
それでお金が稼げるの?
例えば、一般企業に勤めながらインスタで情報発信を行っている“インスタ王子”を知っていますか?
彼は、フォロワーを集めて企業の商品をPRすることで収益を作っていますが、1投稿で20万円を稼いだりしています。
美容師にしかできない発信もあると思うので、面白いコンテンツはいくらでも作りようがあるはずです。
あとおすすめできるのは、私のようにブログなどのプラットホームを持って、自身のブランディングや物販をやっていくことです。
こういった情報発信なら、現状がアルバイトであろうと受付であろうと、男性であろうと女性であろうと、収入を増やすチャンスは平等にあります。
これについては話せば長くなるので、興味がある方は以下よりどうぞ。
[blogcard url=”https://xn--f9j3ab9eyixd3fz777a8ue7q1h.xyz/?page_id=419″]
“ケガや病気でサロンワークができなくなったら生活できない。”という不安が常に付きまとっていましたが、目指すべき美容師の働き方が分かった気がします。
“サロンワークだけ”ではなく、様々な方向からのアプローチをすることが、今後美容師の給料をアップさせることにつながります。
というかそういった働き方を模索していかなくては、今後の美容師の未来は一層暗いものになっていきます。
日々成長のための情報を収集して、常にライバルより一歩抜け出しましょう。
ぜひあなたに合ったベストな働き方を模索して下さい。
素晴らしい資格を持っているのですから、お客様に喜んでもらえる仕事を心から楽しみましょう♪
今回は以上で終わります。
つたない文章にお付き合いいただきありがとうございました。