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なぜ美容師の給料は低いの?給料が低い原因が分かれば対策を打てるかな?教えて下さい。
こういった疑問にお答えします。
✔本記事のテーマ
✔記事の信頼性
私は1人美容室を経営しており、現在まとまった月給をコンスタントに稼いでいます。
しかし、美容師になってからの20年間、何度も挫折し失敗を繰り返し、たくさんの遠回りをしてきました。
雇われていたときは、低い給料で苦しんだ経験もあります。
これまでに経験した失敗や、遠回りした実体験を生かしたアドバイスをします。
2017年よりブログ活動スタート → サイト利用者絶賛増加中(感謝感謝)。
✔あなたへ前置きメッセージ
本記事は、『なぜ雇われ美容師の富豪は生まれず、低い給料に悩まされるのか?サロンワークは毎日忙しいのになぜか給料が低い。どこにお金が流れているのかを知りたい。』という方に向けて書いています。
美容師はみんな“給料が低い現実”に苦しんでいます。しかしなぜ美容師の給料が低いのかを理解している人は少ないと思います。この記事を読むことで…どうすれば給料が低い現状を変えれるかを理解し、“美容師の可能性”を探ることができます。
美容業界に入った当初から、美容師の低い給料に『なぜ?』と疑問を持ち続けていました。
しかし実際に経営者になったら、色々な事情が見えてきました。
『なぜ給料が低いのか。』の理由を、美容師みんなが把握しておいた方がいいと思い記事にしました。
なぜ美容師の給料が低いのか…現状の問題を把握しておかないとサロンワークの中での創意工夫が生まれませんからね。
✔『わたしが記事を執筆しています』
髪のコンプレックスに悩む女性のヘアケアをおこない、2つのメディアを運営中。
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なぜ美容師の給料は低いのか?理由は2つ【年収1000万スタイリストが解説】
美容業界を知らない人の大半はこう考えています。
美容室って、飲食業と違って一般的に“材料の廃棄”がないお仕事だからいいね。なぜってカットは薬剤使わないし、売上がまるまる利益になるわけでしょ?やり方次第で美容室って利益率で考えたらものすごく高いよね。という事は給料も高いんだろうね。
アパレル関係は仕入れが難しいの。なぜならデザインに流行があるから売れ残るとマズイ。売れ残った商品はバーゲンや福袋などで無理やりでも販売しないといけない。企業努力でどうにかなるような職種じゃないのよね。美容室はそういったリスクも低いからうらやましいわ。
確かにこの考えは間違っていません。
では、美容業界はとても儲かっていて、美容師はものすごい額の給料をもらっているのでしょうか??
(→ 美容師が稼げないのは当然。理由は簡単。商売相手がいない。)
結論を言ってしまうとそうではありません。
美容師全体の8割~9割は“低い給料”に頭を悩ませています。
美容師の平均年収は280万円であるという公式データが出ていますので、それを元に解説していきます。
他業種の平均年収が436万円なので、年間で150万円以上の給料差があるとお伝えすれば、“美容師の給料がいかに低いか”という事を信じて頂けるかと思います。
150万円の差は、もちろんボーナス(賞与)を含めた値なのですが、月収にすると10万円以上の差があるわけです。
国家資格を取得して一人前になるまで、長い労働時間を過ごした後の猛練習。
ようやく実力とキャリアを兼ね備えた人気美容師になって、モチベーション高く活躍したとしてもこの給料では、あまりにも夢がありませんね…。
では、美容師は低い給料で我慢させられて、経営者が一人で儲かってるの??
それも違います。
根拠をお伝えします。
下の図をご覧ください。
2019年の理容業と美容業の倒産件数が119件となっています。
2018年の倒産件数と比べると8%以上増加しています。
そして2019年の倒産件数119件というのは、30年間で見ると過去最多の数字となっています。
2016年の倒産件数26件から年々増加しているというのは、見逃すことができないキビシイ事実です。
(→ 東京商工リサーチのデータ)
2020年以降も倒産件数は、増える事が確実視されています(厚生労働省:賃金構造基本統計調査)。
ではなぜ美容室が倒産するのでしょうか?原因は何でしょうか?
調査の結果は以下の通りです。
2位 : 赤字累積による既往のしわ寄せ 12.5%
3位 : 運転資金の欠乏 5.0%
あなたは、こんな美容室を見たことがありませんか?
“お客様が結構入って繁盛している美容室”なのに倒産しているパターン。
なぜこういったことが起こっているのでしょうか?
利益が生まれる図式は以下の通りです。
売上がまるっと手に入るというわけではなく、その売上を上げるためにかかった経費を差し引くと手元に残る利益が導き出されます。
流行っているのになぜか倒産する美容室は、単純に毎月のランニングコストの負担が大きすぎるといったことが起こっているのでしょう。
では次に、毎月かかる諸経費について深掘りしていきます。
(→ 美容師夫婦での独立開業が年収を上げるのに最強な理由【迷えるカップルも必見】)
美容室運用のための固定費がめちゃくちゃ大きい
固定費というのは、売り上げがあるなしに関わらず、必ず毎月支払わないと受けない出費の事です。
美容室を運用していくうえでは様々な経費が必要になります。
どういったものがあるかというと…。
● 地代家賃
● 水道光熱費
● 材料費
● 通信費
● 消耗品
● 広告宣伝費
etc…
他にもありますが、これが一例です。
これらが経営を圧迫し、美容師の低い給料を生み出す要因の一つです。
美容室が目指す売り上げ目標は、大きければそれに越したことはありませんが、まずはこの毎月の固定費の数字を超えることが経営する上で最低条件になっています。
(→ 美容師が売り上げを上げたら給料も上がる【経験者が秘訣を大公開】)
固定費を超えた数字になって、初めて利益になります。
利益を増やす方法として、基本的には二つの考え方があります。
② 出費(固定費)をできるだけ抑える
入ってくるお金を増やしながら、出ていくお金を減らす。
この意識を持って、スタッフ全員が日々のサロンワークに向き合うことが大切ですね。
その日々の積み重ねで“低い給料”が改善されていくのね。
特に私の場合は、薬剤とか設備とか何でもこだわっちゃってお金がかかり過ぎちゃうものですから、開業当初は借入の返済に追われ、全くお金がまったく手元に残らない時期もありました…。
設備に関しては、“リース制度”もあるのでうまく活用して、毎月の固定費を少なくしておきたいね。
(→ 美容師が年収上げたいなら開業しろ【まだ雇われで消耗してるの?】)
集客をするために相当な費用がかかる
まずはお客様に来ていただかないと売り上げを上げる事はできません。
だからお客様に足を運んでもらうために、お金をかけて宣伝をします。
サロンの宣伝をする際にかかる費用が“宣伝広告費”です。
どういった宣伝方法があるかというと、ホットペッパーなどの広告代理店にお金を支払って冊子に紹介記事を載せるパターンや、チラシを作成してポスティングやハンティング、新聞に折り込みチラシとして入れる…などのようなものがあります。
※地域によります。
あなたがカウンセリングの際に使用するヘアスタイルのカタログも、美容室側が出版社にお金を支払って、雑誌にスタイルを掲載してもらっています。
経営者は、毎月どれくらいの宣伝広告費を使っているの?
全体の73%のサロンは、売り上げ額の約15%~30%を広告宣伝費に使っているというデータがあります。
しかし健全な経営をしていこうと考えたら、広告宣伝費にかける金額は売り上げの10%未満で抑えるべきです。
低い広告宣伝費であればあるほど、手元にお金が残るね。
広告宣伝費と人件費は、経営を圧迫する双頭になっているのです。
(→ ネット集客方法【完全無料】)
年収が高い表参道美容師は全員やっている『集客に必要な行動』
先ほどもお伝えしたとおり、利益と言うものは…
ということになります。
なので広告宣伝費もできるだけ低い金額に抑えつつ、集客をしなければならないわけです。
低い金額で集客…具体的にどうやればいいのか?
一例を出すと次のようなものです。
✓ SNS
美容室経営をする上で、ぜったいに軽視できないのが口コミです。
なぜ、口コミが大事なの?
なぜなら見込み客は、ネット上などで利用者の体験談を見て美容室の判断をするからです。
美容室の口コミはどんなものについて書かれているのかというと
✓ 技術について
✓ 店内の清潔感や内装について
✓ 設備について
✓ 料金について
などです。
結局いい口コミを増やすためには顧客満足を追求しないといけない。
(→ 美容師の年収は320万程度。給料で苦しむか否か【手取りを増やす働き方】)
顧客満足を上げていくためには、満足させられる技術力はもちろんのこと、お店の内装や設備を良いものに変えたり、クリンネスを徹底するなども必要です。
そのためには資金がともなうわけですが、言うまでもなくこれらは必要な投資です。
そしてSNSは、美容業界においてはマストツールです。
今や“国民の8割が何かしらのネットワークシステムを利用している”というデータがあります。
もはや生活とは切り離すことができなくなったネットワークシステムを集客に使わないということは、集客力の低いサロンと言っても過言ではないのです。
しかも、LINE、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなど、無料で使えるものがたくさんありますので、できるだけお金をかけないように集客するためにも活用していきましょう。
美容師の給料手取りが安いのはなぜか?知ればすべきことはシンプル
と言うお話をしました。
しかしこれって広告代理店が悪いと言うお話ではありません。
広告代理店などの媒体を使わないと、お客を集めることができない“集客力の低い美容室”だから悪いのです。
そもそもあなたが集客できるスキルを持っていれば広告代理店に大金を持っていかれる必要もないわけです。
(→ 美容師給料がコロナで爆上がりする【2021年~新しい働き方】)
美容師の低い給料を増やそうと考えたときに、考えるべきことは…。
お金を残す方法をまとめると…
✔ 集客効率を最大化する
✔ 経費を削減する
以上の3つです。
このように細分化していくと、個人で取り組むべき課題も見やすくなります。
・ 薬剤の無駄遣いをしない
・ お客様の口コミへの返答をより丁寧に行っていく
やれることはたくさんありますよね。
思いつくことは、全て紙に書き出して、難易度の低いものから一つ一つクリアできるように協力していきましょう。
(→ 美容師が年収1000万に到達する方法5選【ここだけの話】)
それが美容師の低い給料を上げる近道になるのです。
美容師自身が“低い給料問題”を解決する意識を持つ【年収600万700万は可能】
これまでの美容業界は、経営者がお金を出して集客し、従業員がさばく…というような図式がセオリーだったわけですが、それらの傾向はだんだんと崩れています。
なぜなら集客力を兼ね備えた美容師理容師が求められ始めているからです。
集客力の低い美容師はドンドン淘汰されていくようになります。
例えば、Instagram、YouTube、ブログで個人ブランディングに成功した美容師がどんどん生まれています。
(→ 美容師がTwitterで影響力を得るためのヒント集~給料を上げる~)
そこからファンになったお客様はその美容師めがけて足を運びます。
経営者も、世間に対して影響力を持つ美容師を欲する傾向になっていくでしょう。
“影響力、集客力をもった美容師”になればいいんだね。
サラリーマンが務める会社の商品は物や情報であったりしますが、美容室の商品はアシスタントやスタイリストそのものです。
え?なぜ?美容室の商品ってカット技術とかシャンプーなどのヘアケア商品じゃないの?
それらも商品の一部ではありますが、お客様は『信頼できる美容師からサービスを購入したい。』という気持ちを持っています。
美容師の質がサービスや商品の良さを担保していると考えたら、美容師そのものが商品と見れます。
(→ 店長美容師が恋愛事情について真実を語る【複雑な事情】)
例えば…薄毛で悩んでいる男性のお客様がいるとします。
育毛剤コーナーで頭皮のダメージ比較画像や効果をポップを見るわけですが、これでは購買意欲は低いままです。
しかし、30年間通い続けている美容室の、信頼できる担当美容師Aさんに
そろそろ育毛剤をつけてた方がいいんじゃないかな。この育毛剤をつける前と3ヵ月後の比較写真がこれ。あなたは肌質が少しオイリーだしこの育毛剤がバチっと合いますよ。
と育毛剤を薦められたらどうでしょう?
よほどお金がないか、ひねくれていない限り『購入したい』と考えるはずです。
商品価値を上げるという事は、美容師自身が影響力や技術力を上げていき、そのうえでお客様との信頼関係を築いていくことに他なりません。
言い換えれば、美容師は“個性を前面に出さなければいけない職業”なのです。
その辺にいるような美容師と同じようなキャラを作ったところで、お客様は低い価値しか感じてくれないのです。
個性を持つ美容師になることで間接的に給料も増えていきます。
インフルエンサー美容師が、“安い給料に悩んでいる”イメージってないですよね。
【集客力を持つ美容師になるメリット】
・ 美容師の常識を超えた給料を手にすることができる
・ 影響力を持つことで、他ビジネスに横展開することができる
・ 独立した際にも、集客に困らない
ブランディングの重要性は分かったけど、でもそれって難しいのでしょう?ボクの低い知識でできるかな?
ブランディングは難しくありません。
・ そして見てくれる人に有益な情報を発信し続ける事
これらを、拡散されやすい工夫を行いながらやれば、誰にとってもブランディングの難易度は低いのです。
ただ、一つ難しいことがあるとすれば…。
継続し続ける事。
発信を始めて1週間や1か月前後で成果は出ません。
そこに絶望してやめてしまう人が9割以上なのです。
確かに長くやり続ける事で必ず成功する保証はありません。
しかし短期間で結果が出ずに辞めてしまうという事は、それこそ成功する確率は限りなく低いものになってしまいます。
それこそ時間の無駄遣いになってしまいます。
(→ 美容師が給料を査定をしたら驚きの結果が【衝撃の結末】)
自分でお金を生み出せる美容師になろうと考えたら、一つの物事を継続することが成功の原理原則です。
サロンに頼りっきりな美容師が悪いとは思いませんが、あなた自身の将来のために一つステップアップすることを視野に入れておいてください。
でないと、生涯“安い給料の問題”から抜け出すことはできないでしょう。
あなたを求めて来店されるお客様が増えたら、歩合給が増えます。
そうなれば、美容師の8割が持っている“低い給料の悩み”も必ず解決に向かう事でしょう。
給与を増やしたいなら、まずは指名して下さるお客さんを集めないといけないね。
自分の技術に自信があるのであれば、フリーランス美容師という働き方もおすすめです。
(→ 美容師が業務委託で働けば年収600万も可能【給料や働き方や厳しい現実を考察した】)
集客、接客などを全て自分で行う必要があり固定給といったものがないので、仕事がなければ給料も無くなるわけですが、ファンを集めることでいくつも店舗を掛け持ちせずとも際限なく稼いでいくことができます。
繰り返しになりますが、発信活動の良いところはそれだけではありません。
副業収入というものが期待できます。
ファンが増えていけばそこで商売を始めることもできるのです。
応用すればそこから美容院への求人や、カラーモデルなども募集することもできます。
お金がほとんどかからないのでリスクも少なく、年齢や知識、資格の有無なども関係ないので、どんどんトライしてみましょう。
何をどう始めたら分からないな…。
こういった方は、お気軽にお問合せ頂ければアドバイスいたします。
お問い合わせはコチラから。
今回は以上で終わります。
つたない文章に最後までお付き合いいただきありがとうございました。